凡凡「趣味の玉手箱」

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色をもって人に仕うる者は、色衰うれば愛緩む

2006-01-19 07:25:34 | 中国のことわざ
中国のことわざ-93 色をもって人に仕うる者は、色衰(おとろ)うれば愛緩む(ゆるむ)
容色によって愛された者は、容色が衰えたとき、その愛が薄れるものだ。

秦の始皇帝の“政”の父である“子楚(のちの荘襄王)”が冷遇されていたときに“奇貨居くべし:珍しいもの、掘り出し物は買っておけ”と将来役に立つ人物と思って世話をしたのが呂不韋。

その呂不韋が秦の太子安国君の愛妾で子供のない華陽夫人に、自分が後ろ盾となった子楚を養子にさせようとしたときに用いた殺し文句。

最近、秦の始皇帝の祖母の墓が見つかったそうである。華陽夫人の墓である公算が強いようだ。彼女が子楚を養子に貰わなければ、始皇帝の祖母とはならなかったということ。彼女はこの言を受け入れて、名を残したとも考えられよう。

参考:史記呂不韋列伝
http://blog.goo.ne.jp/gankai2664/e/0daaec990f1a253414ec66ff8d398e65