MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

高速SAにて。

2018-12-09 16:06:20 | 旅は道連れ世は情け
高速のサービスエリアの外テラスで昼食のパンを
かじっていた。近くで50がらみのピンクの
ガラガラの引き手のついたスーツケースをさげた
女性が、近くの男性に下りのSAの行き方を聞いていた。

どうして彼女が反対側のSAにいるのかわからない。
ヒッチハイカーなのかよくわからないが、下り方面に
行きたいようだった。こちらは上りだ。

逆方向となると結構歩いて移動しなければならず
大変だろう。移動者の中では高齢の方のような気がした。

その男性とのやり取りを聞くでもなく聞いていたが、
終わるとふらふらとこちらに寄ってきて声をかけられた。
「神奈川の方ですか?」ウンとうなずく。パンをほおばって
いたので無言だ。「いま、お金貸してもらえませんか?」。
首を横に振った。彼女は何か語ってから「お金渡して
もらえませんか」と言った。首を無言で、横に振った。
彼女はこれ以上は無理と思ったのか、しずかにスーツ・
ケースを引いて離れていった。どこへ行くのか知らない。

若い頃から街頭で声かけられることは多かった。
宗教の勧誘だとか、あなたのために祈らせてくださいとか、
一時期、宗教系の勧誘が流行った時代があった。
貸家に住んでいた頃、新興宗教の伝道が良く来たりも
した。そんな体質なのかな?と思った時期もあったが、
30代になるとそれもなくなった。

20代に多かったが、一度、新宿東口交差点の近くで
休んでいたら、「家に帰る交通費が足りないので、
お金貸して欲しい」と男性に声かけられたことがあった。
この時は若かったので、色々反論してみたが、
埒開かなかったので、500円提供した。
それ以来、「きちんとした人は、街頭でお金借りたり
しないだろう」という結論に至った。

彼女が色々語った後で、「お金渡してもらえませんか」という
その言い方にも独特なものがあった。
普通そういう言い方しないだろう。

どんな人生を渡ってきたのかわからないが、世の中
いろんな人がいるものだ。そうやって今後も渡って行く
のかもしれない。

海外では映画などで使われていることも多いし、歴史もあるのかも
しれない。日本ではあまり馴染みはなかったものの、最近は
高速含めて見かける事がある。しかしながら、犯罪のにおいがするような
事が多いと、乗せることもしずらくなる。
ヒッチハイクはロマンでも何でもない。


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