みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

Gackt出演映画「BUNRAKU」って・・・

2008年04月24日 | 雑感~ひとりごと
 Gacktがハリウッド映画に出演というニュースが入ってきました。ジョシュ・ハーシュネットとデミ・ムーア主演の映画のようで、ヨーロッパで撮影が始まっているそうです。

 タイトルが『BUNRAKU』だそうです・・・・・・・・そう、声に出して読んでみよう!「ぶ・ん・ら・く」・・・・・・・・

「文楽」って!!!!!!!!!!

 で、ニュースサイトによると、この映画は日本の伝統的人形劇文楽をテーマにした異色のアクション作品だそうで・・・・・・・・文楽をテーマにしたアクション作品?!?!しかも異色のっていうのが・・・なんじゃそりゃ~?!しかもリンク先の写真を見ると。。。思いっきりフシギノクニニッポンな変な感じの部屋が(苦笑)『SAYURI』の恐怖がよみがえりました(苦笑)ガックンが出ているシーンは興味あるけれど、映画自体はなぁ・・・怖いわこりゃ、文楽人形も恐ろしいことになりそうですわ・・・・・。こうなったら「外国の目から見た日本文化」を観察しようと思います(苦笑)文楽は片手で数えられる程度しか見たことがないのですが、日本の伝統芸能を愛する私としてはこの映画は怖い(苦笑)


 個人的にGacktの活躍はうれしいことなんだけどね・・・・・


 全く話は違いますが、「文楽」と「アクション?」というと・・・・映画『必殺』(←「必殺仕事人」映画第一作目。)で仁左衛門さん(当時孝夫)が演じた蝶々の朝之助を思い出します(笑)表稼業は人形遣いの仕事人という設定で、朝之助の華麗なる仕事シーンを思い出しました。あまりにも華麗すぎる仕事(目くらましの紙の蝶々に仕込み扇子)を初めて見た時は笑っちゃったけど(苦笑)綺麗な仁左衛門さん(孝夫さん)なんですこれはビデオ持っているんで、来週の会が終わって落ち着いたら見ようっと・・・。

四月大歌舞伎 夜の部 『勧進帳』

2008年04月24日 | 歌舞伎
 23日、歌舞伎座昼夜通しで観劇してきました。丸一日観劇は疲れましたが、居眠りしませんでした(苦笑)昼は3階、夜は一等席にて観劇。いつもなら順番どおりに観劇記を書きますが、余韻に浸っているうちに夜の部の感想を。。。。と思いましたが・・・・かなり熱く語ってしまいそうなので(笑)、『勧進帳』のみの感想を書きます(笑)他の演目はまた後日。


注・いつにも増して暴走していると思います・・・・・お許しを・・・・・・

二・歌舞伎十八番の内 『勧進帳』

 私は今、歌舞伎(長唄)ではなく、元ネタである能の『安宅』の舞囃子の稽古をしています。しかもそれをもうすぐ舞台でやります。能と歌舞伎が違うのは重々承知していますけれど、タイミングよく『勧進帳』がかかったので、いつもよりも楽しみにしていました。なんてったって、私の大のご贔屓、仁左衛門様の弁慶です仁左衛門さんの富樫は拝見していますが(平成14年の南座顔見世)、弁慶を見るのは初めてです。前回、松竹座で仁左衛門さんが弁慶をなさったときは、見にいけなかったのですが、お友達から「良いよ~」ということは伺っていました。個人的には仁左衛門さんは弁慶よりも富樫の方がぴったりだと思っていました。弁慶だと線が細いのかな?!と・・・・。贔屓目入っているけれど、体型的には線が細い仁左衛門さんだけど、声も低音で迫力ありますし、そんなことを感じさせない弁慶さんでした!!もちろん仁左衛門さんの富樫も好きですけどね。

 今日の夜の部のお席は、この『勧進帳』のために一等席をお願いしました。そしたら、届いたチケットが6列花横!今日会ったお友達に「仁左さま弁慶が素敵すぎるから、失神しないように!」と言われましたが、失神寸前でした(苦笑)失神したらもったいないからしなかったけど^^;。

 さて、幕が開き富樫の勘三郎さんが登場。ちょっと声が掠れていたような気がしましたので、ちょっと気になりました。個人的には今月のこの座組なら、富樫は家元の方の大和屋さんで見てみたかったんですが、勘三郎さんの富樫も良かったですよ。
 そして、三味線とお囃子と共に花道に義経一行が。玉三郎さんの義経は品がよくて、綺麗で花道七三でのポーズにうっとり(笑)もっとなよっとした感じの義経になるのかな?と思ったのですが、なよっとしたというよりも良い感じに柔らかい感じの雰囲気のある義経でした。
 そして弁慶の仁左衛門さん登場!本当、いつも3階席だけど、一等にしてよかった・・・・・・心から思いました。今回は席運もありましたしだって・・・・すぐ目の前弁慶だし!!端正な弁慶さんです(←大げさでなくこんな風だったと思います。スミマセン、痛くて・・・
 花道の出のところで義経の「いかに弁慶」に対し、弁慶が座って応えるは仁左衛門さんのやり方だそうです。義経に従い、主人を守るという忠義の弁慶というのが熱く熱く伝わってきました!!

 本舞台の演技でもそうです。玉三郎さんの義経は、ただただじ~っと我慢・・・顔もあまり見えないけれど、それがまた良いですね、哀れみがあって・・・・。
 決死の覚悟の「最後の勤め」は迫力があり、勧進帳読み上げの緊迫感・・・話の筋を知っているのに一挙手一投足熱演にハラハラしながら見ていました。
 「勧進帳読み上げ」もそうですが、「山伏問答」も、元ネタ『安宅』の謡本(よりも、むしろこちらの本)で自分がやる後半以外も勉強していたんでより前よりもぐっと理解できたというのもありました。

 そして、強力が義経だ!とバレそうになった時のやりとりは、本当に緊張しますね。あの富樫の留めの場面とか、弁慶たちと関守たちのやりとりは好きです・・・。その前に、泣く泣く義経を金剛杖で打ち据えるところも、ばれたらやばい、けれど主人を打つのも辛いというのがとても伝わってくるんですよね。
 無事に通過できた時、弁慶がホッと脱力してコツンと杖を落とすところ・・・あれは他の人もやっていたっけかな?と思いました。今まで見たことなかったような気がしますが・・・・あったかもしれません・・・・(^^;。危機一髪の場面を乗り越えた後の脱力・・・という感じで、なんか人間らしさを感じましたね。

 義経と弁慶のやりとりですが、義経のねぎらいに対し、恐縮する弁慶は涙と汗(失礼!)の大熱演でしたよ

 そして、「待ってました!」の飛び六方。仁左衛門さん、倒れちゃうんじゃないかって心配しちゃっていましたが(苦笑)肉体的な迫力・・・というよりも気持ち的に熱い六方です!!!!花道での一礼から揚幕に入るまで涙ぐみながら見ていました。

 綺麗綺麗ということばかり書いてしまっていますが(苦笑)、深い情愛と熱い心を感じた弁慶さんでした。



 なんだか・・・・・・かなり‘偏愛’に満ち溢れた文章になってしまっていますがお許しください。舞台の最中というよりも、終わってから、涙が出てきてしまいました。何とも言えない感動というか・・・・。本当にこの舞台を見ることができてよかった、そういう幸福感に満たされていました。「時間よ、止まれ・・・このままでいたい・・・」何度も思いました・・・・・・。
 そして、今日のこの仁左衛門さんの舞台を見ることができたことを神様仏様に感謝します。今日だけじゃなくて、「今までも」なんですが(苦笑)関西遠征はなかなかできなくても、これからの公演も一つ一つ大事に拝見したいです。とりあえず、6月の新派公演も申し込みました。

 勢いに任せて一気に書き上げたので、また後日修正や追記があるかもしれません。自分も「安宅」がんばります。って・・・・こんなことしている場合じゃないぞ、自分(苦笑)