Dying Message

僕が最期に伝えたかったこと……

プロキオンに願いを……

2012-07-05 01:35:30 | 競馬
 今週末はプロキオンSがあるけど、今年から開催が中京競馬場になったんだね。阪神の頃はひたすら外枠を買うだけで当たってしまうような感じで、個人的に大得意なレースだったのに。そもそも中京のダート1400と言われても、どんなコースなのかオレはよく知らない(笑)。

 プロキオンSの思い出と言えば、スターリングローズが勝って、2着がフォーティナイナー産駒の何かだった年。その馬券をオレは本線で仕留めたのだけど、レースを友達と一緒に家電量販店のテレビで観戦した記憶がある。

 当時のオレは世間が言うところの高3で、通信制の高校に通っていた。完全に自分の殻に閉じこもっていた時期ということもあり、ほぼ彼としか交流がないようなような状態だった。そういう意味では一緒に遊んでもらったことを心から感謝しているし、ラウンドワンで競馬のコインゲームにふたり熱中したのをまるで昨日のことのように覚えている。

 と言いつつ、オレはあいつのことが少し苦手なのだけど、それはこちらの一方的な僻みという部分が大きい。川辺にひっそり生えるコケが太陽を体いっぱいに浴びるヒマワリと相容れないように、彼と話しているとネガティヴでセンシティヴでペシミストな自分を愛せなくなる。抱え込んだ悩みのその全てがバカみたいに思えてしまう。

 同じ部活で汗を流した仲間でも、難関大学から一流企業に進む奴もいれば、中卒に毛が生えた程度の経歴でニートをやってる奴もいる。癌で死んでしまう奴だっている。時が経つというのは、きっとそういうことなのだろう。夜空に輝くプロキオンの星を掴むことが叶わぬように、どうあがいても過去は返らない。

 ただ、その思い出だけは大切にできる人間でありたいと、強くそう思うのです。


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