2015-03-31 05:04:38 | 日記


 テレビの報道では上野公園の賑やかな花見客の映像で東北地方にも桜前線が何時もより早く到来するような暖かい気温。今日も午後から要件があり市役所に行ったら2度咲き桜が小さい花びらで咲き始めていた。水稲の種子消毒も24時間薬液に入れて置いたので発芽を揃える為に今度は水浸けをする。昨年は育苗器を使って発芽させたつや姫稚苗がシロカビ等で生育が悪く苦労した。
 今年こそはと種子消毒から気を使いながら準備をする。昨年の米作りは前渡金がいまだかつてない程の安値で支払わされた。40年ほど前、土地改良区で大型圃場の区画整理で1年遅れて法人組合が設立した当時の米価。
 この時も米余りで現象が続き古米、古古米で米倉庫はいっぱいになった。臨時の米倉庫に運んだり、倉庫に入っている60kg入れの麻袋の米を積み替えして天井高く積んだり、建物の梁の上まで積み上げたりして米を入庫していた。
 まだ米は統制米で国が管轄して余り米が出ても保管料金が入って来て農協はあまり心配は無かった。農家は自由の米の販売は出来なくて勝手に販売するとやみ米で摘発された。米余りの豊作でも毎年米価闘争が年中行事で農家はむしろ旗を掲げて代々木公園や国会周辺をデモ行進。地元国会議院の後押しもあり賑やかな米価運動だった。
 今は栽培、販売は自由で政府米は僅かで自主流通米が主力で米価闘争なんては死語のような言葉。少子化や食生活の変化等で消費が毎年減少していくら減反して生産調整しても追いつかない。

 昨年からの大幅の在庫米で急に消費拡大は望めないので僅かな面積の生産調整ではおぼつかない。今年の米価もあまり期待は出来ないが転作する農作物も見当たらず例年通り僅かに増えた減反で米作り。