農地

2015-03-18 05:48:22 | 日記

 好天続きで屋敷の残雪は日陰の雪崩程度で りんご、サクランボ等に芽の動きも分かるほどになる。大枝を切り落した後の切り口から樹液が滲んで変色して来る。真冬の厳冬期の枝の切り口からは樹液が上がって切り口の変色は無い。ノコギリでの切り口のオガクズは乾いていてパラパラと落ちて来る。
 気温が低いのでまだ樹木の働きは無く樹液が上がってないので湿気が無くノコギリの切れ味は良く剪定は捗る。気温が段々と上がって来ると樹液が上がり芽吹きが始まる時期の剪定はオガクズは鋸刃に詰まり滑りが悪い。長い鋸刃の剪定鋏の作業はノコギリの滑りが悪いので無理に急い引っ張ったり押したりすると鋸刃が折れたり曲がったりして駄目になる。剪定しながら鋸刃の滑りや切り口の樹液の動きで季節を感じる。
 地中の根っ子の働きも始まり心なしか芽がほころんで来るような気がする。テレビ番組では各地で減農薬特別栽培米の水稲種籾の温湯処理が映し出されていた。果樹剪定ばかりではなく米作りの仕事もそろそろ準備が始まった。4月に入ると果樹の防除、水稲の苗代準備と一斉に農作業が忙しくなる。

 3月は賃貸借や売買等農地集積の要件で忙しくなかなか剪定作業は落ち着いて出来ない。売り出す農地、貸したい農地がいっぱいで条件に悪い農地はなかなか話を持ち掛ける事も出来ない。大抵農地を売りたい人や貸したい農家は高齢者で後継者が無く後々家族の心配の長話。
 周辺を見ても若い農家に担い手は極僅かで耕地面積は目いっぱいで話も掛けられない。借り手や買い手の問い合わせの電話が来ると元気のない声でまだ見つからないの返答。見つかれば法務局に登記簿謄本取りに行き詳細についての仲立ち。4月総会に諮るには25日まで書類提出期限で人間相手の仕事なので剪定より大変な時期。