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根木勢介 さんの記事・・・土佐の戦国七守護その1:若宮八幡宮

2013-02-22 | 根木勢介 さんの記事

根木勢介 さんの記事・・・土佐の戦国七守護その1:若宮八幡宮 

 

 我が妻は、牧野富太郎に厳しい見方をする。富太郎の奥さんの最後が「哀れ」だと

言う。『うどんが、ごちそう』の苦しい時期を支えたのは、奥さんであり、

そして、彼の家族だった。植物研究のための本の購入をすこし控えれば、うどんが

ごちそう、だというようなすさまじい生活をしなくてよかったのだから。

牧野植物園のSさんによると、『奥さんは、牧野富太郎の「同志」であった』から

最後までついて行けた』という。

 

 牧野富太郎の「植物画」は、有名である。画家を志しておれば、おそらく独特な

「絵画」の境地に到達していただろう。画家としても、一流の画家になったに

違いない。

彼が、好んで使用していたという「ネズミの毛の筆」のことが、出ていたので紹介

します。おそらく当時も「ネズミの筆」は高価だったでしょう。

赤字は、根木によるものです。

●文藝春秋・三月特別号(2013・3)

 

・輪島塗の下支え 文:神津カンナ、写真:高田浩行

 ・・・。

 線描用の驚くほど細い根朱筆(ねじふで)。左手の親指に縄でくくりつけた、

 絵画で言えばパレットのような爪盤(つめばん)、作品をしまっておく湿風呂

 (しめふろ)と言われる棚。どれもめずらしく、思わず見入ってしまう。

 「伝統工芸を支えるのは伝統工芸なんです。蒔絵師が存在しても、筆を作る

 人、紙を漉く人、炭を作る人がいなくなるとなりたたない。」

  ネズミの背骨の横にすっと出ている立ち毛で作る根朱筆(ねじふで)。

 一本作るのに最低でもネズミの皮は五枚必要だという。しかもどんなネズミでも

 いいわけではなく、今はなかなか手に入らず、この筆も一本数万円以上はする。

 ローテーションで何本かを使い回しし、消耗しないようにしているが持つのは

 三ヶ月程度。塗物を平らにするための作業工程は炭研ぎといわれるが、・・・。 

 

 今日は、五月連休のシャトルバスについての研修がありました。

その研修の中で、若宮八幡宮について「疑問点」が出されました。

以下の記述がよくわからない、との疑問です。赤字は、根木によるもの。

■高知観光ガイドブック3 108pより

 

・若宮八幡宮

 八幡宮は武家の守護神として昔から崇拝された。鎌倉時代の文治元年(1185)

 、源頼朝が吾川郡を吾川荘として京都の六条若宮八幡宮に寄進したとき、その

 八幡宮をあらためてこの地に勧請(かんじょう)したものと伝える。

 祭神は応神天皇(おうじんてんのう)、神功皇后(じんぐうこうごう)などの

 五柱である。

 長宗我部元親は、永禄3年・・・。 

 

帰りに図書館で調べてわかったことを皆さんに紹介します。参考になれば幸いです。

赤字・青字は、根木によるものです。

■長宗我部地検帳の神々(廣江 清執筆) 14pより 

 ・・・。

吾川郡長浜村(高知市)の若宮八幡宮は、 

 「京都六条若宮八幡宮の勧請したるものと見たり。六条若宮を今左牡牛八幡と云。

 往昔頼朝公の時六条為義の宅地を追福の為且国家安鎮に八幡宮を鎮め祭られ若宮

 八幡といふ。土佐国吾川郡を一円に寄附せられし由東鑑に見たり」

 (『詒謀記事(だいぼうきじ?!』) 

 『東鑑』には、 

  「文治元年十二月卅(三十・そう)日己卯以土佐国吾川郡令寄附六条若宮」 

 とある。

 六条若宮の社領に分祀された八幡であるから別宮であるが、本社が若宮であるから

 若宮八幡と称えたものであろう。

 『地検帳』には単に若宮とあるが、 

 若宮ノ御宮床

  一ゝ卅(三十)代 本社三間四間板つき(フきカ)   若宮宮床

 カヤフキ

 舞殿二間五間

 横殿二間八間ノ跡横殿ハナシ

 

 なかなかりっぱな社殿で、社領も一町二反二十六代一歩ある。

 長宗我部元親が出陣の時に祈願をこめたと言い伝えられているだけのことはある。

 祭神は応神天皇・神功皇后・市杵島姫神・田心姫神・㟨(たん)津姫神の五柱

 (『神社明細帳・吾一』)と記されているが、

 『土陽淵岳志』は、 

 「吾川郡長浜村若宮八幡宮ハ里人云伝ヘテ、悪源太義平ヲ祭ルト云。俗説信ス

 ヘカラス」 

 『南路志』は何によったかわからないが、 

  「或云昔長楽院罹₂火災₁失₂旧記₁、其詳不ㇾ可₂得而知₁矣(い・※註)。

  云言悪源太義平之祠或云吉良冠者希義之祠(下略)」

 

 と記している。これは「若宮」からきた連想であろう。

 若宮には四種ある。(『一三)若宮の項参照)が、その一つに非業の死を遂げた人

 の霊をまつった社がある。

 この若宮八幡に義平や希義がまつられているという伝説が生まれたのは、両人とも

 悲運に倒れている上、何れも源家にゆかりがあるからであろう。

 (このあとに、「一覧表」があるが、省略)

 

 ※矣(い)=置き字といわれる。普通は、読まない。

       きっぱりと言い切る語気をあらわす。

  祠=原文では、「ネ+司」の漢字。打ち出せないので「祠」を当てた。 

 

根木勢介  携帯:090-2825-2069

 

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