三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

威あって猛からず

2005年06月29日 08時59分16秒 | Weblog
 いろいろ迷っていた今年のお中元の品をやっと、決めることができた。木曽岬オリジナルラベルの焼酎「威」である。木曽岬町の桜並木をラベルにした樫樽熟成の本格焼酎である。
 木曽岬オリジナルラベルで、「長期醸造の奥行きのあるあじわい」といううたい文句も選んだ理由ではあるが、もっとも気に入ったのは「威」という名前の由来である。「威」という言葉の元は孔子の「威あって猛からず」から名付けたと説明に書いてある。
 その意味は「威厳はあるが、猛々しくない」とのことで、まさに、「暴走する正副議長」と某新聞に揶揄されている私どもにふさわしい名前ではないかと思ったからである。
 走る速さが、速いか遅いか?馬力を入れて走っているか、手を抜いて走っているか?はそれぞれ見る人の評価に任せるとして、大切なことはその結果が県民の皆様にとって、プラスになるかマイナスになるかである。県政の進展と県民の皆様の生活の向上を目指して、「暴走」することは、むしろ、「停滞」することより、積極的な評価をしてもらえるのではないかと思っています。
 昨日、県庁が停電で仕事ができないので、県立美術館で開催されている「ジェームス・アンソール展」を見てきました。ベルギーの近代絵画を代表する作品はなかなか見ごたえがあり、それなりに感銘を受けましたが、そのモティーフは「キリストと悪魔」の関係を描いたものが多く、異様な雰囲気を醸しだしていました。「グロテスク」がコンセプトとのこと。
 しかし、「グロテスク」の本当の意味は「日常的で常識的な」ものが「醜悪で滑稽な」ものにかわる「その過程」が「グロテスク」ということだそうです。
 県会議員もマスコミに携わる人も、県の職員も、どこにでもいる市井の一市民から特権意識が鼻につく人間にかわっていくきらいが往々にしてある。「グロテスク」と呼ばれないよう、自重、自戒しながら進んで行きたいと考えています。
 「威あって猛からず」これを座右の銘にするにはまだまだ、修行が足りないか?ご指導をお願いします。