三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

食料自給率45%の虚構

2005年06月21日 05時56分05秒 | Weblog
 農水商工常任委員会が開催され、県の施策と重点プログラムの進捗状況の説明があった。いくつかの農林関係施策、プログラムのうち、唯一、目的達成度星ひとつが食料自給率(カロリーベース)であった。県の説明によれば、天候の影響と国の方針による「米、麦、大豆」の作付け面積の減少の結果、達成できなかったとのこと。天候と国の方針によって、結果が左右されるものを県の政策の目標にしていること自体、矛盾しているだけでなく、そんなものを県の目標にすることが、三重県の農業を元気にすることに繋がるとは、とても、思えない。
 現に、小規模兼業農家が8割を超える本県農業の実態の中、元気な農家は、たとえば「花卉園芸(観葉植物)」「施設園芸(トマトなど)」を専業で行っているところである。カロリーベースの食料自給率とは関係のない農業が元気いっぱい、ガンバっている。こんな現状をシッカリト認識し、国の押し付けの食料自給率に振り回されることなく、本県独自の農業政策を推進していくことが大切だと思う。
 こんなことをいつまでもやっていると、食料自給率を達成する前に、後継者不足で農業自体が死滅してしまうのではないかと危機感を感じているのは私一人だけではないと思います。
 県当局の猛省を求めます!!