
知人を誘って三菱一号館美術館で開催中の「PARIS オートクチュール—
世界に一つだけの服」を観に行ってきました。
ガリエラ宮パリ市立モード美術館館長オリヴィエ・サイヤール氏監修のもと、
2013年にパリ市庁舎で開催され、好評を博した展覧会を再構成したもの。
19世紀後半のパリで誕生したオートクチュール。その基礎を作ったと言われるデザイナー、
シャルル=フレデリック・ウォルトのイヴニング・ケープは1898-1900年頃の作品だそうです。
いいものは何年経ってもいいものですし、眺めているだけでも幸せな気分になります。
布地、仕立て、服に施される刺繍やコサージュ、レースといったもの一つ一つに職人の技が
込められた工芸品であり、服でありながら鑑賞用の芸術品のようにも感じたり。
1970年秋冬 イブ・サンローランのウール・クレープ素材のイヴニング・ドレス。(こちら2頁目)
前身ごろは首のところまで詰まったデザインなのに対し、後ろ身ごろは背中から腰にかけて
大きく開いていて絹のシャンティイ・レースが美しく印象的でした。
それから2014年秋冬 アズディン・アライアのイヴニング・アンサンブル。修道服を思わせる
ようなデザインでしたが、伸縮性のあるウール・ニットをプリーツ加工した生地に綺麗なライン
が素敵でした。ただ身体のラインが出るだけに、誰でも着れるデザインではないですね。