高梨沙羅

いつものことではあるのだけれど、打合せや社内ミーティングの合間に仕事のメールを返信したりと慌しい時間に携帯に電話が入り対応していると僕宛の電話が取次がれた。
いくつもの締め切りや提案依頼が溜まっていて、ふっと逃げ出したくなって玄関を出ると寒くて散歩もできずに部屋に戻った。
メールにも会話にもどこか苛立ちが出ているような気がする。こんな年になってもまだ未熟で荒い自分がいる。

ソチオリンピックの女子ジャンプで高梨沙羅ちゃんが4位になった。
国内外での実績から金メダルをとって当たり前のように報道され、いつも笑顔でマスコミの対応をしている彼女を見ていると、年は若いけれどとても立派な人だと思う。
立派な4位。
僕なら愚痴の一つや二つと、三つ四つの言い訳を並べてしまうだろう。

あんなにたくさんの大会にぎりぎりまで参戦して、僕らにたくさんの優勝する姿を見せてくれたのだから、オリンピックのメダルは取れなくてもみんな彼女には感謝している。

もし感謝の気持ちを詰め込める金より美しいメダルがあるとしたら、それを彼女にかけてあげたい。

Leica M9-P + Leica summilux35mmF1.4asph
日の当たる場所においてあった柿の小枝。薪にするのだろう。
先日の大雪でまだ裏道は通行止めになっているところもあるけれど、畑の雪もだいぶ解けた。
明日から二日ほどがまた雪予報だ。