夜な夜なシネマ

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『Diner ダイナー』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の21本目@伊丹)

2019年07月18日 | 映画(た行)
『Diner ダイナー』
監督:蜷川実花
出演:藤原竜也,玉城ティナ,窪田正孝,本郷奏多,武田真治,斎藤工,佐藤江梨子,
   金子ノブアキ,小栗旬,土屋アンナ,真矢ミキ,奥田瑛二他
 
2017年に読んだ本のうち、私はいちばん好きだった本を1冊に絞れませんでした。
国内の作品では『雪の鉄樹』『ダイナー』、つまり本作の原作がベスト。
その本が映画化されるのだから、観に行かないわけにはいきません。
ダンナ帰国の前日、終業後に映画を2本ハシゴするラストチャンスだった金曜日、
奇しくも本作の封切り日で、いそいそと。
 
いそいそととはいうものの、予告編に大きな違和感を抱いていました。
だって私のイメージならば本作の主人公ボンベロは遠藤憲一か、
もうちょっと男前がいいから佐藤浩市(エンケンさん、ごめんなさい)。
それ以上に見たいのがジェイソン・ステイサムのボンベロです。
藤原竜也は確かにいい役者だと思いますが、ボンベロではない。
予告編で「俺は〜、ここの〜、王だ!」と芝居がかった姿になんだかなぁ。
 
1枚の写真に魅せられて、どうしてもその地を旅したくなった少女カナコ(玉城ティナ)。
旅行代金30万円を工面するために怪しげなバイトに手を出し、闇組織に捕まる。
一緒に仕事に失敗した2人(斎藤工佐藤江梨子)が命乞いをするもお陀仏。
「おまえは何かできるのか」と問われたカナコは、咄嗟に「料理が得意です」と叫ぶ。
 
連れて行かれた先は殺し屋専門のダイナー、客は全員人殺し。
そのダイナーのシェフも元殺し屋のボンベロ(藤原竜也)。
そこでウェイトレスとして働くことになったカナコは、
少しでも粗相をすれば誰かに殺されるかもしれない状況に震え上がる。
前任のウェイトレスたちも次々と殺された様子。
 
カナコは、たまたま解錠に成功した金庫の中にお宝があるのを発見。
それを盗んで隠すと、「見つけたければ私を殺さないで」とボンベロに言う。
仕方なくカナコを雇いつづけることになったボンベロ。
 
スキン(窪田正孝)、キッド(本郷奏多)、ブロ(武田真治)と、
続々入店するイカれた殺し屋たち。
ボンベロのもと、はたしてカナコは生き延びられるのか。
 
蜷川実花監督ですから、スタイリッシュなけばけばしさがあります。
しかし原作ではヨダレが出そうだったハンバーガーがまったく美味しそうじゃない。
色が綺麗なだけでパサパサ感が漂っている。
ほかの料理にも「温度」、特に温かい料理のそれが感じられなくて心が躍らない。
 
まぁ、料理を見るための映画ではありませんから、
蜷川監督らしさを楽しめればそれでいいのでしょう。
 
意外にロマンチックな最後が待っていますが、
そんなシーンも藤原竜也と玉城ティナでは私は全然憧れない。
やっぱりジェイソン・ステイサムでハリウッドリメイクをお願いします。
カナコ役はハリウッド女優なら誰がいいかなぁ。
真矢みき演じる姉御ブレイズ役にはエヴァ・グリーンを推したい。

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