『ザ・ファブル』
監督:江口カン
出演:岡田准一,木村文乃,山本美月,福士蒼汰,柳楽優弥,向井理,六角精児,
モロ師岡,木村了,宮川大輔,佐藤二朗,光石研,安田顕,佐藤浩市他
週初めから毎日2本はキツイっす。
でも観逃したくない作品いっぱいで、この日も仕事帰りにTOHOシネマズ伊丹へ。
「ファブル」という単語を知りませんでした。
ふぁぶるとかいうイマドキの日本語があるのかと思ったら、
「寓話」の意の英語だった。(^^;
相棒のヨウコ(木村文乃)とともに数々の仕事を片づけてきたが、
育ての親でもあるボス(佐藤浩市)に呼び出され、しばらく休養を命じられる。
1年間は決して人を殺してはならない、普通に生きろと。
ボスの手配でファブルとヨウコは佐藤アキラとヨウコという偽名を使う。
普通の生活を守るべく、ふたりは兄妹のふりをして大阪へ。
ボスに義理のある彼らがアキラとヨウコに住まいを提供することになったのだ。
街で絡まれても弱いふり。反撃はしない。
殴られて泣くふりをしているアキラを見かけたのがミサキ(山本美月)。
ひたすら普通を心がけて職探しをはじめたアキラは、ミサキのバイト先で世話になる。
そんな折、海老原の弟分の小島(柳楽優弥)が出所してくる。
たまたま見かけたミサキに目を付けた小島は、
ミサキをAVに出演させようと考えるのだが……。
江口カン監督の作品はこれまで観たことがなく、初めて。
冒頭はスベリ気味なのではと心配しましたが、おおむね面白い。
ネタバレになりますが、アキラはサヴァン症候群。
殺しの才能が頭抜けているサヴァン症候群って、本当にあるんでしょうかね。
サヴァイバル能力に長けたアキラは「普通」を知らない。
ミサキに出会ってひとつずつ普通をおぼえていく姿はなかなか健気。
自分で殺し屋に育てておきながら普通に生きてほしいと願うボスもイイ。
岡田くんは脱ぎまくり、サービスショット全開です。
柳楽くんのチンピラぶりは圧巻。やっぱり上手いや、この子。
向井くんもヤクザが似合うし、福士くんのイカレた殺し屋も怖かった。
キャストの演技を思う存分楽しめました。
特異な才能を持ったままでいるのと、その才能を失って普通でいるのと、
いったいどっちがいいのかなぁ。