夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『チワワちゃん』

2019年02月05日 | 映画(た行)
『チワワちゃん』
監督:二宮健
出演:門脇麦,成田凌,寛一郎,玉城ティナ,吉田志織,村上虹郎,仲万美,古川琴音,
   篠原悠伸,上遠野太洸,松本妃代,松本穂香,成河,栗山千明,浅野忠信他

レディースデーに劇場へ行く機会があれば逃すわけにはいきません。
終業後に2本ハシゴするとかなりへろへろになりますが、
2本目が『ボヘミアン・ラプソディ』ならば大丈夫。22回目(笑)。

109シネマズ大阪エキスポシティにて。
『ボ・ラプ』の前に観ることにしたのは本作で、原作は岡崎京子の同名短編コミック。
若手実力派といわれそうなキャストと共に栗山千明浅野忠信も出演していて、
すごく面白そうじゃないですか。
期待して観に行ったのに、なんと“おひとりさま”でした。
調べてみたら、前回おひとりさまだったのも同じ劇場で約2年前
私のために映画が上映される(というのとは違う?(笑))って、なんて素敵、贅沢!
もちろんエグゼクティブシートの真ん中に陣取って、靴を脱いで鑑賞。

ミキ(門脇麦)たち20歳前後の男女が集うバー“セジウィック”。
ミキとヨシダ(成田凌)、カツオ(寛一郎)、ユミ(玉城ティナ)、キキ(仲万美)、
サヤカ(古川琴音)、ハラダ(篠原悠伸)、アキラ(上遠野太洸)、サヨコ(松本妃代)は、
映画監督志望のナガイ(村上虹郎)から声をかけられたことがきっかけで
なんだかんだと顔を合わせているうちに親しくなった。

ある晩、ヨシダが新しい彼女としてチワワ(吉田志織)を連れてくる。
ヨシダに想いを寄せていたミキは少なからずショックを受けるが、
チワワは可愛いいうえに何もかもが型破りで行動が読めない。
ヨシダが惹かれるのも無理はないと思える。

みんなと過ごした時期が青春の一コマになりかけた頃、
東京湾で見つかったバラバラ死体の身元がチワワだと判明。
モデルとして人気のあったチワワのことを取材したいと
ライターのユーコ(栗山千明)から申し込まれ、ミキはそれを受ける。

チワワと初めて会った日。
バーの客が600万円ものよからぬ金を所持していることを知り、
チワワが大胆な行動に出たおかげでその金を奪取。
みんなでその金を使って旅行した思い出。
チワワは「私たちの青春の自爆テロ」だったと語るミキは、
自分以外の誰かの目に映っていたチワワを知りたくて、
仲間たちにのひとりひとりから話を聴きはじめるのだが……。

映像も音楽もスタイリッシュなのですが、なんだか痛々しい。
懐かしく切ない青春時代というのではなく、
虚ろで寒々しい印象があって、鑑賞後の気分はあまりよくありません。

売れっ子カメラマン役で出演している浅野忠信にも苦笑い。
こういう彼はあまり見たくないかなぁ。
女優陣の肌があんまり綺麗じゃないところまで見せるのはスゲェ(笑)。

だいたい普通、悪人からとはいえ600万円を盗んだ話は
ライターになんてできないですよね。
その辺からしておとぎ話ではあります。
ヘヴィーで空虚なおとぎ話という感じ。

もうちょっと「あの頃はよかった」とこちらが共感できる話のほうが良いです。
原作は気になる。

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