夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『アリー/スター誕生』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の13本目@伊丹)

2019年01月03日 | 映画(あ行)
『アリー/スター誕生』(原題:A Star Is Born)
監督:ブラッドリー・クーパー
出演:ブラッドリー・クーパー,レディー・ガガ,アンドリュー・ダイス・クレイ,
   デイヴ・シャペル,サム・エリオット他

前述の『ニセコイ』とハシゴ。

「スター誕生」と聞くと、私は子どもの頃に毎週観ていた“スタ誕生”しか思いつかないのですが、
何度もリメイクされている作品なのですね。
オリジナルは1937年のアメリカ作品で、主演はジャネット・ゲイナー。
第1回アカデミー賞で主演女優賞を受賞した女優ですね。
リメイクもいずれもアメリカで、1954年にジュディ・ガーランド主演で、
1976年にバーブラ・ストライサンド主演で。いずれも高評価なのが凄いとこ。

1963(昭和38)年には日本でも江利チエミ主演でリメイクされています。
母親と一緒にドサ回りをしていた女優が倉敷で大スターに会って歌を褒められる。
青森の興行師が大スターの借金のカタに彼女の興行権を要求するとかで、
日本人としてはものすごくローカルな感じで、観たい気にさせられます。

さて、今回リメイクにチャレンジしたのはブラッドリー・クーパー
オリジナルもリメイクも名作といわれる作品なのに大丈夫なのか。

歌手になることを夢見ながらウェイトレスとして働くアリー。
どこへ売り込んでも歌は認められるのに顔がウケないと言われる。
自信を失い、それでも歌う機会を与えられれば歌う。

世界的ロックスターのジャクソンは、自分のコンサート後に酒を求めて放浪。
場末のバーに入ったところ、そこで歌っていたアリーに魅了される。
一緒に飲みに行き、アリーの自作の歌を聴いたジャクソンはその素晴らしさに驚く。

翌日、いつものように出勤しようとするアリーの前に、ジャクソンの車の運転手が現れる。
彼はジャクソンのコンサートにアリーを連れてくるよう、
ジャクソン自身から命じられたといい、アリーが頷くまで帰ろうとしない。
結局コンサートを訪ねたアリーは、ジャクソンからステージ上へと呼ばれる。

そんなこと無理だと思ったアリーだったが、
ジャクソンが歌いはじめたのは、アリーが前夜に歌ってみせた曲。
意を決してジャクソンとデュエットすると、大観衆から拍手喝采。
これをきっかけにアリーはスターへの階段をのぼってゆくのだが……。

何が嫌だったかって、ブラッドリー・クーパーが汚い(笑)。
真田広之とか、小汚くなってからのほうがいいと思う俳優もいますが、
このブラッドリーは酒やけした赤ら顔で、
しまいにはステージ上でおしっこまで漏らしちゃうんですからね。
酔っぱらうにしても“ハングオーバー!”シリーズは楽しいけれど、これはヤダ。

レディー・ガガの歌は確かに素晴らしい。
でも、普通っぽいガガはなんだかつまらない。
ふたりがイチャつくシーンも気持ち悪く、この共依存に共感はできません。

ダメンズ好きの女性なら、自分の過去と照らし合わせて泣けるなんてこともあるかも。
上映時間136分。『ボヘミアン・ラプソディ』は135分だからほぼ同じ。
だけど倍以上の長さに感じてしまいました。1回観るだけでじゅうぶん。

江利チエミ版がものすごく観てみたい。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ニセコイ』(TOHOシネマズ1... | トップ | 『映画 妖怪ウォッチ FOREVER... »

映画(あ行)」カテゴリの最新記事