夜な夜なシネマ

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『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』

2020年09月24日 | 映画(は行)
『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(原題:Booksmart)
監督:オリヴィア・ワイルド
出演:ケイトリン・デヴァー,ジェシカ・ウィリアムズ,リサ・クドロー,
   ウィル・フォーテ,ジェイソン・サダイキス,ビリー・ロード他
声の出演:マーヤ・ルドルフ

コロナ禍で劇場が休業していた期間があったにもかかわらず、
今年はすでに200本以上鑑賞していることに気づきました。
なんてったって、6月は36本、7月は40本観ましたからね。
4月と5月の分を取り返すべくがんばりすぎてしまった。
で、もうそんなにがんばらんでもええやろと思い、
8月終盤に差しかかったこの週は全然劇場へ行かず。
全然というのも寂しいから申し訳程度に、木曜日の終業後に2本。
 
ハリウッドには“ブラックリスト”なるプロジェクトが存在します。
私たちの思うブラックリストではなくて、
知名度は低いけど優秀な脚本家を発掘することを目的に発足したプロジェクトで、
映画化されていない面白い脚本と映画製作関係者のマッチングをおこなう。
本作もそうしたブラックリストに登録されていたうちの1本で、
登録されてから10年以上経った今、映画化の日の目を見た脚本。
 
メガホンを取るのは、これが監督デビュー作となる美人女優オリヴィア・ワイルド
批評家から絶賛されているそうで、すごく期待してリネ・リーブル梅田へ。
 
エイミーとモリーは同じ高校に通う大親友。
阿呆で幼稚なことばかりしている同級生たちを蔑み、
高校生活のすべてを勉学に捧げてきたふたり。
生徒会長を務めるモリーはイェール大への進学を決め、
まともに勉強していない同級生たちを鼻で笑うつもりだったのに。
 
なんと、ヤリマンで有名なアナベルもイェール大に合格しているほか、
どう見ても遊んでばかりの連中がそれぞれスタンフォード大ハーバード大など、
名門中の名門に合格したと聞き、呆然とする。
 
今までの高校生活はいったい何だったのか。
卒業式を明日に控え、モリーとエイミーは呼ばれてもいないパーティーに出席、
ひと晩であれこれ体験しようと考えるのだが……。
 
期待しすぎたせいもあったのか、中盤までは全然話に乗れませんでした。
アメリカ人と日本人、笑いの違いを見せつけられるかのような、ちっとも笑えないギャグ。
笑っている客もいましたから、お国柄の違いというわけではないのか。
ゲロネタの苦手な私にはつらいシーンも(笑)。
 
批評家絶賛って、どの辺りがオモロイねん!と理解に苦しんでいましたが、
なんでしょう、これ。観終わったときには意外に爽やか。
この感覚は『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』(2018)を観たときとそっくり。
 
つまり青春とは、こんなふうにイライラむかむかイジイジすることの連続で、
それでも振り返ってみれば阿呆だった自分を笑えて、時折切なかったりする。
そういうものなのかもしれません。でしょ!?

UPするタイミングを逃し続けていたせいで、
鑑賞してから1カ月経過してしまいましたが、
今でも思い出すと爽やかな気持ちです。

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