夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『DUNE/デューン 砂の惑星』

2021年11月03日 | 映画(た行)
『DUNE/デューン 砂の惑星』(原題:DUNE)
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ティモシー・シャラメ,レベッカ・ファーガソン,オスカー・アイザック,
   ジョシュ・ブローリン,ステラン・スカルスガルド,デイヴ・バウティスタ,ゼンデイヤ,
   シャーロット・ランプリング,ジェイソン・モモア,ハビエル・バルデム他
 
先週、月曜日は仕事帰りにイオンシネマ茨木にて2本ハシゴしてへろへろ。
火曜日はどうせ負けると思いつつ直帰して阪神の最終戦をテレビ観戦。案の定、負ける(泣)。
水曜日はもうCSが始まるまで野球に用はないことだしと思い、
109シネマズ大阪エキスポシティにて2本ハシゴして帰ることにしました。
 
封切りから10日ほど観ずにいたのは、これも長尺だからです。155分。
しかもなんとなく睡魔に襲われそうな雰囲気がなきにしもあらず。
 
原作はフランク・ハーバートのSF巨編で、第1弾が刊行されたのは1965年のこと。
それを含めて計6冊が1985年に至るまでに刊行されましたが、
1986年にフランク・ハーバートが他界して未完に終わってしまいました。
 
アレハンドロ・ホドロフスキーが映像化に挑んだものの挫折。
1984年にイタリアの有名プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが手がけ、
デヴィッド・リンチがメガホンを取って本作の映画化に初めて成功。
しかし、監督本人がその出来に満足するものには遠く及ばず。
 
そんな「とっても無理」な作品にこのたび挑んだのは、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。
私がこの監督を知ったのは、『灼熱の魂』(2010)です。
これを劇場で観なかったことを10年以上建った今も後悔しているから、
以後、この監督の作品は決して見逃さないようにしています。
『メッセージ』(2016)以降は本作まで3作続けてSF。もうすっかりSF作品の監督のイメージ。
現代が舞台のドラマもまた撮ってほしいけど、何にせよ好きだなぁ。
 
砂に覆われた惑星アラキス、通称デューン。ここでは貴重な香料が産出される。
宇宙帝国の皇帝に命じられてデューンを統治しているのは、ハルコンネン家。
その長であるハルコンネン男爵は、デューンに暮らす砂漠の民フレーメンを弾圧してきた。
 
あるとき皇帝は、デューンの統治をハルコンネン家からアトレイデス家に変更すると言い渡す。
しかしこれは両家をいがみ合わせようという皇帝の罠。
皇帝はハルコンネン男爵にアトレイデス家を殲滅させようとする。
 
襲われたアトレイデス男爵は命を落とすが、その息子ポールと、
彼の母親(アトレイデス男爵の側女)ジェシカはなんとか生き延び、
フレーメンに協力を求めるため、砂漠をさまよい歩くのだが……。
 
こんな感じで合っているのかなぁ、あらすじは。
SFを観るといつも、そのときはわかっているつもりでも後から書こうとすると「ん?」となります。
 
中盤に差しかかると懸念通り睡魔に襲われたのですが、それも一瞬だけ。
広大な砂漠が幻想的に思えて、見入りました。
 
キャストも魅力的です。
このふたりは生き残るからいいのですけれど、
いい役者が早いうちに次々と亡くなるのは残念な気も(笑)。
アトレイデスの戦士役、ジョシュ・ブローリンジェイソン・モモアがそうです。
誇り高く死すアトレイデス男爵役のオスカー・アイザックもタイプじゃないけどイケメン親父。
笑ったのはデブすぎて浮遊するハルコンネン男爵役のステラン・スカルスガルド
いちばん死んでほしい役柄だったのに、しぶとく生きてます。(^^;
フレーメンの長役がハビエル・バルデムなのは嬉しいですね。
 
この先、何作目まで映画化するつもりか知りませんが、
まだ1作目ですから、面白いかどうかの判断もできません。
ただ、次も観たいのは確かです。
美少年ティモシー・シャラメが今後どんなオッサンと化すのかも同時に興味あり。
 
砂の中をダダーッと走ってガボッと出てくる砂虫、怖いよ。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ザ・ハーダー・ゼイ・フォ... | トップ | 『ひらいて』 »

映画(た行)」カテゴリの最新記事