夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『アントマン』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の1本目@梅田)

2015年09月27日 | 映画(あ行)
『アントマン』(原題:Ant-Man)
監督:ペイトン・リード
出演:ポール・ラッド,マイケル・ダグラス,エヴァンジェリン・リリー,コリー・ストール,
   ボビー・カナヴェイル,マイケル・ペーニャ,デヴィッド・ダストマルチャン他

TOHOシネマズの「1ヶ月フリーパスポート」を前回作ったのが昨年暮れ。
それから半年経った6月頃には再び6,000マイルが貯まっていたけれど、
ダンナの出張がなくては仕事帰りに劇場へ足を運べず、
せっかくフリーパスを作ったとしても10本かそこらしか観られそうにありません。
それでも1,000マイルでコーラ1杯と交換するよりはマシか。
と、昨年12月とまったく同じことを思いながら迎えたシルバーウィーク。
連休中ならば正月休みと同様に何本かはまとめて観られるかも。

しかし現在、伯父の容態が思わしくなく入院中なのです。
そしてそれにショックを受けた伯母の具合が良くなくて、
従姉たちが様子を見に行ってくれているなか、
はたしてフリーパスなんぞ作って映画を観に行ってもいいものなのか。
いやアカンやろと従姉に話したら、「こういうときこそ自分に時間を使いや」と。
従姉曰く、介護のコツは「深刻にならないこと」。
きっとこれって、介護に限らないのですよね。

そんなとても頼りになる従姉の言葉を受け、フリーパスを作っちゃいました。

予告編が流れるようになってからものすごく楽しみにしていた本作。
だって主演はポール・ラッド
彼の出演作は必ず観てしまう私なのですが、未公開作品が多すぎる。
ベン・スティラーアダム・サンドラーのように、本国では有名俳優なのに、
日本ではいつまで経っても知名度低し。
ベンやアダムより男前だし、もっと人気が出てもいいのにと思っていたら、やっと。
客の入りもいいようで、こんなに嬉しいことはありません。
ポール目当てですから、当然のごとく字幕版を選択。

訳あって犯罪に手を染め、服役したスコット・ラング。
刑期を終えて出所した彼を出迎えたのは親友で悪友のルイスのみ。
前科を隠して就職したものの、すぐにバレてクビに。
愛娘のキャシーに会いたいが、養育費も払えない状態では別れた妻マギーが許してくれない。
マギーはいけすかない警官パクストンと早くも再婚する様子。

人生崖っぷちのスコットは、二度と悪事には手を出さないと決めていたが、
金を稼ぐあてがまったくない状態では致し方ない。
ルイスのワル仲間であるデイヴ、カートとともに泥棒の計画を立て、ある屋敷に侵入する。

スコットが侵入した屋敷は、天才科学者のハンク・ピム博士の自宅。
実はかねてからスコットに目をつけていたハンクは、
スコットに依頼したいことがあって、わざと泥棒に入らせたのだ。

スコットらが期待していた金目のものはハンク宅には見当たらず、
唯一目を引かれたのがへんてこなスーツ。
着てみてビックリ、なんとスコットは身長1.5cmの“アントマン”に変身してしまう。
スーツを屋敷に返却しようとしてハンクとその娘ホープに捕まり、
やむなく事情を聞いてみれば、ハンクの元弟子ダレン・クロスが、
このアントマン技術をとんでもないことに利用するつもりらしい。
それを止めようと、スコットは正義のヒーローになるための猛特訓を開始するのだが……。

スコットがアントマンになることを引き受けた理由はただひとつ。
世界を救うためだなんてデカいことではなく、ただ、愛娘に誇れる父親になりたいから。
『カリフォルニア・ダウン』もそうだったように、別に理由は大きくなくたっていい。
そのほうがずっとウソくさくなくて共感できます。

たびたび出てくる“アベンジャーズ”に関するジョークも利いていて、
笑える台詞にシーンもいっぱい。
もちろん、泣かずにはいられない展開で、めっちゃ楽しかったです。

ポール・ラッド、もう46歳なんですよねぇ。
遅咲きにもほどがあるけど、よかった。
なお、本作で初めて彼を知ってファンになったという方には、
とりあえず『ぼくたちの奉仕活動』(2008)をお薦めします。
脇役だけど『40歳の童貞男』(2005)なんてのもいかがでしょ。

フリーパスの〆にもう1回観に行くかも♪

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