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『ザ・プロム』

2021年01月05日 | 映画(さ行)
『ザ・プロム』(原題:The Prom)
監督:ライアン・マーフィー
出演:メリル・ストリープ,ジェームズ・コーデン,ニコール・キッドマン,
   ジョー・エレン・ペルマン,アリアナ・デボーズ,アンドリュー・ラネルズ他
 
スゲぇよなぁ、Netflix。こんな顔ぶれの作品をネットで配信だなんて。
でも私は家では観る暇ないもん。
これなんて、劇場で観るほうが絶対楽しい作品でしょ。
家に劇場並みの大きさのスクリーンがない限り、私は劇場で観たい。
イオンシネマ茨木にて。
 
ブロードウェイのセレブ女優ディーディーは、落ち目になりかけ。
同じ立場の俳優バリーと共演した新作を米主要紙にこきおろされ、
自分たちの今後の俳優人生を悲嘆する。
 
起死回生を図ろうと、仲間のアンジーが今の話題を調べたところ、
インディアナ州のある高校でプロムが中止になったことを知る。
中止になった理由は、ゲイであることをカミングアウトした女子高生をPTAが認めないから。
プロムの開催の可否をPTAが決定するという横暴をひっくり返すこと、
これこそが自分たちの宣伝になるとディーディーは考えるのだが……。
 
ミュージカルとは知らずに観に行きました。
へ〜、メリル・ストリープニコール・キッドマンが出てるんか、豪華やんてな調子で。
そうしたらがっつりミュージカルで、のっけから唖然。
 
でもね、楽しいんです。
何より、こういう著名な俳優以外の若い子らがみんな、歌上手い、踊り上手い。
わりと上手いとかではなくてめちゃくちゃ上手いんです。
おかげで歌のシーンも踊りのシーンも目が釘付け。
こんなん見せてもらえたら脚本どうでもええわと思えるぐらいに上手い。
 
意地悪だった同級生たちも、ミュージカルだからかそこまで意地悪じゃないし、
簡単に考えを変える(笑)。
ゲイの女子高生エマのことをみんなで話すとき、
「罪悪感ない? 私たち、仲良かったのに」「それはゲイになる前のこと」。
「ゲイになる前とかじゃなくて、エマはずっと同じだったはずだよ」。
そう。ゲイに突然なるわけもなく、生まれついてのもの。
もっとフリーに話せる世の中にならんもんかな。
 
こういうテーマの作品を観るたびに思うこと。
母性って、すごい。
 
ちなみに、いちばん泣かされたのは、ものすごくいけずだったPTA会長の台詞です。

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