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ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

行者にんにくで、パスタ

2010-04-26 17:17:49 | 日記
ここ一週間くらい20℃を超える日が続き、菜の花やたんぽぽが一斉に咲き始めました。近所を車で走っているだけでも、ちょっとしたドライブ気分です。


さすがは農畜産業の盛んなスイス、近所にもたくさん牛がいてカウベルを響かせています。


雪の残るジュラの山々を背景に、ヴェルソワりんご園の木も白い花がつき始めました。

走っている車内からなので、写りはいまいち。スミマセン。


ところで先週末ヴェルソワの森で収穫した行者にんにく。ぎょうざやベーコン炒めなどであっという間に完食しました。

そのことを採集スポットを教えてくださった方にご報告したところ、その方のおうちで摘みに行ったジュラの山のふきのとうで作ったふき味噌と、あらたに行者にんにくを頂きました。自家製出来立てふき味噌は、あったかご飯に最高に美味しい~♪このふき味噌をめぐり、みんみん家食卓で激しい争奪戦が繰り広げられたことは、みなさまのご想像に難くないと思われます・・・・。

さて、行者にんにくです。また餃子や炒め物にするのも能がない。・・・最近、夫Mが凝っている麺打ちで練りこむというのはどうか。食事の支度もサボれて美味しいものが食べれそうな予感に、押し付けがましくならないよう注意深く提案してみる。

”この本に載ってる、うどんやパスタにいろいろ練りこむヤツ、なんか美味しそうだよね。あ、そういえば行者にんにく早く食べないと・・・。”

美味しいものが食べられる(飲める)なら時間と手間を惜しまない彼は、すぐに乗ってきた!さっそくあれこれ検討しながら挑戦する夫M。ヤッタネ^^v。

まずは行者にんにくをさっと茹でて水を切る。みじんに切ってすり鉢ですり、卵と水分を加えて調整。ちなみにいつも麺打ち作業では、手先の器用な食いしんぼ次男が助手を務めます。


粉と合わせて、まとめていく。


踏んでもみ込み寝かせた後は、いくつかに切りわけ、打ち粉をして麺棒で延ばす。



生地を折ってはパスタマシンに何回も通し、さらに練りこんで延ばしていく。
夫が生地をマシンに通し、次男がマシンのハンドルを回す。簡単なようでタイミングが合わないとうまくいかないんだけど、二人とも慣れたもので、黙々と作業が進む。



最後にパスタマシンで切り、沸騰したお湯で茹でて、お皿に盛って、塩振って、茹でた行者にんにくをのせてできたのが、コレ。


自家製・行者にんにくパスタ~♪

ここにイタリアはキヤンティイ買ったオリーブオイルをたらし、パルマで買ったパルメジャーノをすりおろしてみたら・・・!!!!!ひょえ~!超ウマ!!

・・・手前味噌ながら、お店に出せるんじゃあないかというレベルでしたよ。ありがとう。また頼むね~♪ワタクシは記録係に徹しますゆえ・・・。




おまけ。


ちょうどこの日の朝、先週摘んだ行者にんにくのお花が開き、文字通り花を添えてくれました。
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ヴェルソワの森で山菜摘み

2010-04-19 23:04:02 | 日記
晴れて暖かくなっても今ひとつすっきりとアルプスの山々が見えないのは、春の霞かアイスランドの噴煙の影響か。


ともかくいつもなら、朝に晩にカメラをかまえれば必ず画面に映りこんでくる飛行機が、ヨーロッパ便運休のためここ数日一機も姿を見せず。
霞んでいるし何だかいつもより間の抜けた気のする湖畔です。

それにしても世界中の空港で飛行機を待つみなさま、本当にお疲れ様です・・・。


すみません、そんな中で暢気なみんみん家の週末は近所の川沿いをお散歩です。


こども達は自転車で。


急に芽吹きだした木々の緑が、目に優しい。

長男の通うインターの裏手を流れる小川(用水路?)をたどっていくと、我が家とは反対側のヴェルソワの端の森の中で、ヴェルソワ川に合流します。
場所によってはこのヴェルソワ川、ビーバーも住むという話。



でも今日はビーバーを探しに来たわけではなくって、目的はコレ。


行者にんにく。

知り合いの方にスポットを教えていただいたので、お散歩がてらに摘みに来てみました。日本では乱獲で野性のものがほとんど姿を消してしまった、と読んだので、一箇所から採りすぎないよう、注意深く採集。

でもよく見たらそこら一面、行者にんにく。

森の下草を分けているうちに、こんなものも発見。

・・・モリーユ茸?ちょっと危険かしらね。今日はやめておこうね。

目的の行者にんにくは日本のサイトで見ると、すずらんの葉のような形と厚み、と書いてあったんだけど、ここの物はもっと薄くて柔らかい。手折ってみると確かにニンニクとニラの中間のような香りがします。

そんな香りに包まれたためかこども達から、何だか餃子を食べたくなっちゃったなー、との声があがる。
うーん、せっかくの山菜?摘みだからお浸しにしようと思ったんだけどな~。でもたしかにおかず的にはそのほうが魅力的ね。

というわけで袋いっぱいに摘み、2時間半ほどのお散歩を済まして帰宅後は家族総出で”行者ニンニク餃子”作り。


こんな葉っぱを山盛り刻みましたよ。



50個近く作ったけどすごい勢いでなくなりましたね。イヤ~旨かった!
普段の餃子のニラの代わり、という使い方にしてみたのですが、ニラのような臭みはなくよりマイルドな香り。さっぱりとしているんだけど滋味があるというか。いくらでも食べれてしまうのがコワイ・・・。


ヴェルソワの森の恵み、行者にんにく餃子、でした。


ね、ね、ギョウジャニンニクギョウザって三回続けて言ってみて!!

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ヴァン・ジョンヌにひたった夜

2010-04-08 00:11:19 | 日記
3月最後の週末に雪のジュラ山脈越えで向かったのは、ジュラ・ワインの町アルボワ。


これはまだ国境を越える前の山道、スイス・ヴォー州。

ブルゴーニュでいうとボーヌのようなアルボワの町は、狂犬病ワクチンも開発した有名なフランスの細菌学者パストゥールが少年時代を過ごした場所なので、こんな銅像が町の中心にデーンと。


パストゥールはその研究が、ワイン醸造に大きな影響を与えた人でもあります。


銅像近くには運河が流れていて、清々しい。

温かみのある町並みは、雨上がりの冷えた体にもぬくもりを与えてくれる気がします。


そして軒並み、試飲可能の看板を掲げるワイン屋が連なる。






ここジュラは古い世代の石灰岩が露出している地層(ジュラ紀の語源)。そんな土から生まれたワインが、アンモナイト(?かな?)の化石の上に陳列されていて。

いい感じ~♪


一軒で試飲と購入をしてから、今回の旅の(私の)目的、ブレス鶏のワイン煮込みの夕食へ。BIOのお野菜を使うお店を予約しておきました。

アミューズ・ブーシェに始まり、夫はフォワグラのヴァンジョンヌ漬け、私はゴボウやトピナンブール等を使った根菜のクリームスープと続き、熱々のココットに入って真打ち登場。


銘々のお皿に取り分けたところ。

ただのコック・オ・ヴァンではありません、コック・オ・ヴァン・ジョンヌ。かなりヴァンジョンヌの香りが生きています。ブレス鶏、春が旬のモリーユ茸をヴァン・ジョンヌで煮込んだというご当地もの揃い踏みの一品。旨くないはずがないないでしょう!フフフ。

実は今回、各皿ごとにヴァンジョンヌが付くというオプションを選択しました。

ズラッと並んだグラス。

最初のジュラワイン(ステファン・ティソ)以外はヴァンジョンヌばかりが5種類。量は少しずつだけど普通のワインよりも強いし独特の香りがある上、コックオヴァンもかなり薫り高かったから、さすがの私もフラフラしてきました@o@。
それでも4番目に出たのが1976年のものと聞いたら残せませんよ。頑張ったです。とはいえ思いがけず、全体的にどれも繊細な印象でした。

さてアヴァンデセールに続いて、これでもか!とヴァンジョンヌのクレームブリュレ。

ウマイ!ウマ過ぎる!!・・・でももう限界を超えている・・・完食ならず。悔しい!!次回はこれだけを食べに来てもいいくらい。

最後はコーヒーと共に四種の焼き菓子も供されて、終了。どれもおいしいから食べすぎた。久々に死にそうなほど満腹デス。

もう体の隅々までヴァン・ジョンヌ!?滲みわたってるよ絶対。今私を茹でたらヴァンジョンヌ蒸しなんじゃないかというくらい、幸せなヴァンジョンヌ漬けの夜でした。


おまけ。

ちょうどこの日、遅めのカーニバルの行列を町の中心でやっていたのですが、なんとワインの樽で作ったおみこしが!


思いがけず日仏交流♪
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マカロンの日は、チョコレート祭り

2010-03-31 11:01:57 | 日記
ちょっと日にちが過ぎましたが、3月20日はマカロンの日、なんだそうです。年末に雪の華のケーキを買ったとき、お店でもらったケーキ屋さんカレンダーにそう書いてあり、初めて知りました。(ピエールエルメが発起人らしい。コンセプト等についてはこちら

ちなみにこのカレンダー、毎月一件のパティスリーによる美しいお菓子の写真と、そのレシピが裏に載っているという優れもの。セバスティアン・ブロカールだけのオリジナルではなく、Relais &Dessertsという協会のもののようです。

←拡大可
3月はベルナール・ベッスの、マカロンのブロシェット



ところで今年の3月20日春分の日は、ヴェルソワのチョコレート祭りの日でした。festival de chocolat

ジュネーヴで混むのは、モーターショウ、レマン湖の花火、エスカラード、そしてこのヴェルソワチョコレート祭りだけ、とも言われています^^。去年はちょうど雨風がひどくて行かなかったのですが、ヴェルソワ住民としてこれはハズせませんよね。

てくてくと歩いていくと、ヴェルソワ駅前に大テントとたくさんのブースが見えてきて、チョコレートではなくフリット(フライドポテト)の香りが・・・。村おこしのお祭りのようで、近所の人もみんな来ちゃった!という感じ。肝心のテントのほうはどうだろう?



本当にモーターショウ並の人出。季節柄イースターのチョコレートを前面に出した飾り付けも多いようです。ここは入場無料な上、出来立てのトリュフなどの試食も惜しげなく提供してくれて、他のサロンドショコラなんかに比べてかなりお得感あり。



パリにも支店のある、レマン湖の反対側カルージュのフィリップ・パスコエ。ちょっとお値段の高めの店なんだけど、今日はフォンダンショコラを試食できるから、すごい人だかり。




地元ヴェルソワのカルティエ。いつでも買えるんだけど試食したらやっぱりおいしいので、また買ってしまう。

ヴェルソワ、ジュネーブのほかにも近隣のコペ、ローザンヌをはじめスイス国内、一部フランスのチョコレート屋さんも参加しています。



 
オランジェットも、その場でチョコレートをつけてくれる♪ていうか、これではフォンデュ?

出来立てのチョコレートって風味が違うんですよね~。特に生トリュフなんてあなた・・・たまらんです。

と、気持ち悪くなるほど試食をしまくり、結構買い込んでしまいました^^。



マカロンの日だけあって、セバスチャンブロカールのブースでは、ご本人がせっせとマカロンを販売してらっしゃいました。またケーキ買いに行くから、今日はパスね。


他にも巨大うさちゃんチョコの展示や、子ども向けのチョコレートの歴史、駐車場と会場を結ぶチョコレートトレイン、地元のファヴァルジェ工場見学もあったようなのですが、すごい人出だったし、お目当てのローザンヌのお店も発見して試食・購入したから大満足。こども達も補習校でいないので、帰ってきちゃいました。

工場は一回は見ておきたいけど、外から覗くだけならカルージュのロールの工房もちょこっと見れるし、近々大手ネスレも見学用コースを始めるとのうわさもあります。”チャーリーとチョコレート工場”みたいにチョコの川が流れてるといいのになー。
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あらしの後、の後

2010-03-22 12:58:38 | 日記
恒例レマン湖の朝焼け。最近では朝7時がこんな感じです。

左上はジュネーブ空港へ向けて着陸態勢のジェット機。

前週とはうって変わって、気温は18℃近くまで上昇。温度差約20℃!!
私だけかもしれませんが、先日のあの凍りついたMR2はいったいどうなったのか、気になりません?ちょっと見に行ってみましょうか。


桟橋の氷もすっかり溶けて、春の日差し。

肝心の車は撤収されているか、壊れて放置されているか、と思っていたのに、きれいに洗車されて同じあたりに停められていました。この界隈の住人のものなんでしょうかね。


あれだけ凍っても痛まないのかしら。さすが寒冷地仕様、さすが日本車!隣にはBMWのオープンカーなんか停まっちゃって、すっかり季節が変わっちゃいましたね~。


今日はお散歩だけでなく、港に面したRESTAURANT DU LAC(お店のサイトはこちら)でランチです。


お店の壁には100年位前のものでしょうか、今歩いてきた湖畔の散歩道に氷が張って、スケートをしている風景の写真が飾られていました。


モッツアレラとズッキーニが絶妙な冷たい皿。横のはスイス名物の干し肉。


羊が薄切りで食べやすく、ソースもマッシュポテトもやさしいお味の温かい皿。


チョコレートフォンデュで有名な、地元チョコレート工場ファヴァルジェのチョコレートを使ったアイスクリームのデザート。下のほうはエスプレッソコーヒーで、大人な味わい。

うーん、全部美味しかったです。満足満足♪


朝からものすごく晴れ上がったのでテラス席が気持ちいいだろうと考えたのですが、お店の人に、まだ寒いですよ、と言われてしまいました。確かに湖沿いは空気が冷たいです。

お日様が出ると外に出たくなる、爬虫類な心持ちのしろみです。
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あらしの後で

2010-03-12 16:50:56 | 日記
週末から数日間、ものすごい風が吹き荒れたジュネーヴ地方。我が家から見えるレマン湖も白く波が立って、まるで海のようでした。近所の大木も根元から倒れていたし、結構危険?!最近少しずつ温かくなっていた気候もまた氷点下へ逆戻りで、なるべくお外には出たくない・・・。

ようやく風の止んだ木曜日、お友達に”面白いものが見れるから行ってみよう”と誘われ、来てみたのはヴェルソワの港。(写真はすべて拡大可能です。)




波しぶきがそのまま凍り付いてい、すごいつららになっています。




この辺はこんな風に個人のお屋敷ごとに船着場があったりするのですが、後ろの垣根も凍り付いて、まる鍾乳洞のよう。
少し日が差してきたので、突然すごい音を立てて落ちてくる氷の塊やつららもあるので危険です。


お散歩道の照明は、シャンデリアに?!

↓風の当たる片側だけが凍りついている街路樹。
 
フロストグラスのように美しい、ゴミ箱。↑

カッコイイMR2は地面と一体化・・・・。


教訓・冬場の湖畔に夜通し車を置いてはいけない。


ちなみに毎年この季節にこんな風になるわけではなく、前回は2005年にこういう光景が見られたそうです。

私が行ったのはお天気が良くなってからなのですでに溶け始めていましたが、もっと凍りつく湖畔の写真を見たい方は、こちらへどうぞ。
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バレンタインはご当地もので

2010-02-14 17:32:01 | 日記
今週はほとんど毎日雪が降った、ジュネーブ地方。なのに雪はあっても山が悪天候でスキーができない、暇な日曜日・・・。

でも今日は、バレンタイン、でしたね。この日はヨーロッパでは恋人たちのもの、日本と違ってむしろ男性が女性にブーケを贈ったりするのですが、私以外の家族は男だけなのに誰もそういうことに気づく人もいない・・・。日本人だし、何となくやはり私がチョコレートを用意するしかないわけです。パリにいるころはそれこそバレンタインにかこつけて、いろいろなチョコレート屋さんを試したものでしたが、最近はハート型でガトーショコラを作ってお茶を濁しています。

で、今年は更に手抜き?!日本でもいまや普通に手に入るそうですが、チョコレートフォンデュを用意しました。なんたってフォンデュの本場、さらにはミルクチョコレート発祥の地ですからね、スイスは。



そしてわが町ヴェルソワには、ファヴァルジェFAVARGERというチョコレート工場&ブティックがあり、ここの人気はチョコレートフォンデュのキットなのです。このキットを購入して、あとはサロンドショコラで食べたチョコレートフォンデュを参考に、マルシェや農園、スーパーで具材を用意しました。チョコレートと合って、串に刺せればなんでもいいのです。チョコレートは入れ物ごとレンジで3分チンしてから、小さなチョコレートフォンデュ鍋に移します。



イチゴ、パイナップル、りんご、みかん、バナナ、マシュマロ、小さなフィナンシェ四色。それぞれひと口大に準備。けっこうあるけど、食べきれるかな~。



溶かしたチョコレートは300g。へーゼルナッツやクリームがブレンドされていておいしい♪こども二人はすごい勢いでたいらげていきます。

 
タテでいくなよ・・・。

キットを買ってきてからずーっと、”いつ食べるの?”と気にしていた次男に夫が、”今日は気持ち悪くなるまで食べていいぞ”と言ったら、”すでにもう、ちょっとだけ気持ち悪い”って・・・。よく食べたねえ。次男がそこまで言うのも珍しい。
確かに山盛りの具材は完食、さらにマシュマロとイチゴは補充しました。

ちなみに気に入った具材は、こどもたちはマシュマロとパイナップル、夫はりんご、私はフィナンシェとりんごでした。
次回はスイスに来てから好きになった、ホワイトチョコレートのフォンデュに挑戦したいです。せっかくフォンデュ鍋買ったしね。


おまけ。

実はチョコレートを食べる段になって、我が家の男性陣三人がかわいいアレンジメントをプレゼントしてくれました。


奥に隠していたらしい。こういう事に慣れない三人は三人ともテレまくっていました。
どうもありがとう~♪
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デクパージュのTシャツ

2010-02-08 12:00:00 | 日記
年が明けたと思ったら、あっという間にもう二月。ちょっと前まで真っ暗だった朝8時が、最近では少しずつ日が長くなってきて、こんな感じです。


美しい朝焼けがレマン湖に映って、さらに美しい。

そのレマン湖に切り絵のように浮かぶ黒々とした木のシルエットは、スイス名物デクパージュを彷彿とさせます。きっとこんな風景を毎日見ていて思いついたのかしらね。

デクパージュDécoupageとはスイスでは切り絵のこと。
半分に折った紙を切り抜くものが多いので、こんな風に、たいてい左右対称です。


(↑デクパージュ作家Anne-Marieアンヌマリーさんのサイトより)
専門店やデパートなどでも扱っているのですが、小さいものでもかなり良いお値段。
こんな素晴らしいのは、とてもじゃないけど手が出ないわ~。

と思っていたら、冬のバーゲンSOLDEでこんなデクパージュ風Tシャツを見つけました。


黒地に銀色でなかなかキレイです。
山や木、人や動物が描かれていて、とてもスイスっぽいですね。

時計や山小屋、杖をつきながら山道を歩く様子も、良く出来ている。
スイスといえばやっぱり牛さん♪

でもそのカウベルをつけた牛さんの下にこんな文字が・・・


 
スイスのダークサイドって・・・こんな牧歌的な絵なのに、何故???

それは



















この方のお顔だったからです。



Tシャツプリント部分の全体像。(拡大可能)

バーゲンで元値の1/3以下に下がって、12スイスフラン(約千円)で購入。
はがき大の単純な模様でも2万円位する本物のデクパージュ。我が家のアフリカンなインテリアには合わなそうなので、これで十分かも・・・。
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「畏れ慄いて」を読んで

2010-01-25 22:41:25 | 日記
日本をテーマにした小説を読んで、こんな不愉快な思いをしたのは初めてかもしれない。

フランス人の知人から、「多くのフランス人に読まれた日本関連の小説で、アメリー・ノトンブ(Amelie Nothomb)のStupeur et tremblementsというのがあるが、あれは実話に基づいた話だと思うか。」と聞かれて、私は読んだことがないから、読んでから自分の感想を教えると約束した。

本屋さんに行って店員に、「著者の名前は忘れてしまったが、題名は”○○(ほにゃらら)と震撼”なんだけど」と伝えると「仰天と震撼だろう。」(日本では、「畏れ慄いて」と訳されているようだ)とすぐに見つけて渡してくれた。きっとこの店員もたまたま読んでいたか、読んでいなくても、東洋人が「震撼」という単語のつく本を探しているのを見てすぐにピンとくるくらい有名な本なんだろう。
本の表紙(単行本ではなくペーパーバックです)

表題からして、フランス人が日本に行って初めて地震を体験した時の恐怖体験をつづったものかと思いきや、あらすじは、日本語を話せるベルギー人女性が日本の会社「ゆみもと」に90年1月から91年1月までの1年間働いて、そこで30歳を間近に控えた女性の上司フブキ(吹雪)から酷いいじめにあい、果ては便所掃除をさせられる、という話である。

この自伝的小説の主人公である著者は、ベルギー人外交官の娘として幼少の頃大阪にいたことがあり、その後アジア各国で生活をした後にベルギーに戻って大学を出てから日本の会社(ウェブサイト情報を見るとどうやら住友商事らしい)勤めをする。
読んでいて、確かに90年当時のバブル時代の日本の会社での異常な雰囲気や、男女雇用機会均等法(1985年施行)直後のキャリアウーマン先駆時代の働く女性の”肩に力の入った感じ”からして、こんなこともあったのかもしれないと思う箇所がある反面、明らかに”日本人がこんな事を言うなんてちょっと想像できない”という誇張されたところがある。

読んでいて感じるのは、この著者が、日本の会社でいじめにあったのは確かだろうということだ。
しかし、フブキにこんな事をされた、上司からあんな事を言われたということは非常に詳しく描写している反面、なぜそんな酷いいじめにあったのかという彼女側の問題点については、(単にその場のやりとりだけが会話形式で紹介されているだけで)掘り下げられておらず、”自分は全く非がないのに一方的にいじめにあった”ということがやたらと強調され、いじめられた恨みをこの小説を書くことで晴らしているかのようなその偏向した描写振りは読んでいて腹立たしい。

それに、単に主人公と登場人物の間の個人的な諍いに過ぎないことが、ヨーロッパ人を代表する(!?)ベルギー人である主人公と、日本・日本人との乗り越え難い文化的な問題であるかのように誇張・誇大化されていることも仰々しすぎて、およそ理解に苦しむ。

二十歳そこそこで日本の会社で働いたので、ヨーロッパには会社内パワハラとかセクハラとかがとっくの昔に消滅しましたという幻想でも抱いていたのかもしれないが、欧州と日本の違いを強調する前にもう少し自分の国で何が起こっているのかも承知した上で執筆するべきではないか。

それに、この著者はそもそも日本語をどこまで理解しているのだろうか。著書の最後に、「本を出版したことに対するお祝いの手紙が、いじめられた女性フブキから届いて、その手紙の主要な部分が日本語で書いてあったから嬉しかった。」と綴っているが、自分は日本人からも日本語で手紙を書いてもらうくらい日本語ができることを読者に印象付けるという見え見えの下心を除けば、およそ無意味な記述だ。


この本はフランスで50万部も売れた上に、なんと映画化までされている。でもさすがに日本では公開されなかったようだ。
映画では日本人男性との恋愛の話も出てくるようだが、小説ではそんな話は全く出てこないで、不条理な会社の話に終始している。
また、父親が駐日大使時代に書き上げたようだが、日欧州関係に悪影響が出るのを避けるため(?)、父親の離任を待ってから出版されたという。(これも、日欧州関係のことをこれっぽっちでも本当に心配しているというなら出版をやめればいいだけの話であり、本音は単に父親に迷惑がかかるのを避けたかった(または父親から止められていた)だけであろう。)

こんな本とその映画がフランス人だけでなく多くの仏語圏の人間に読まれ、または(その映画が)観られて、そのうちのどれだけかがそれを真に受けてしまったかと思うと残念でならない。

せめて身近の知人だけでもきちんとした理解をしてもらえるよう努力したいと思う。(M)
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今年もよろしくお願いします

2010-01-10 19:25:31 | 日記
明けましておめでとうございます
というにはちょっと日が過ぎましたが・・・みなさまお元気で新年をお迎えの事と思います。

この年末年始のみんみん家、ポルトガルはリスボンとポルトーに行っていました。帰りの便は直接関係ないのに、ヨーロッパ大雪の影響を受けて飛行機が遅れ、予想外のマドリッド泊。帰宅して大急ぎでお雑煮とガレット・デ・ロワを食べ、出しっぱなしだったクリスマスツリーを片付け、洗濯物の山と格闘し、今に至っております^^。あまりWifi事情のよくなかったポルトガルではアップできなかったので、間が開いてしまいました。



当たり前のことなんですけど、ヨーロッパとアジアは地続きなんですよね。まあ、日本はさらにその東側に位置していますけど。日出づる国ニッポン。

そしてユーラシア大陸の西の端っこがポルトガル。元旦の海から見えるのは初日の出、という思い込みがありましたが、朝から雨がちだった2010年元日、みんみん一家がポルトーの海岸から見たのは、初”日の入り”、でした。


水平線ぎりぎりに雲が切れて見れた、日没。海はブロンズでできたレリーフのよう。


しみじみ眺める、みんみん家の母子3人。なんだか新年っぽい華やいだ感じに欠けますね・・・。

ともかく。

2010年も、どうぞよろしくお願いいたします。





おまけ。

この旅行中雨が多かったので何回も虹を見ましたが、こちらは元旦の昼ごろ見た、ポルトの街に架かる初”虹”。




ちょっとはお正月らしく、縁起がいい感じになったかな?






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