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年金問題

2009年06月13日 | Weblog
NHKの「追跡A to Z」を見ました。社会保険庁の年金問題を取り上げていました。
特に追っていたのがねんきん特別便のその後。
正直ここまで想定が甘いとは思っていませんでした。

ねんきん特別便が送られた人のうち履歴に問題のある人は最寄の社会保険事務所へ、
問題のない人は社会保険業務センターへ連絡をすることになっていました。
同封されていた封筒は、社会保険業務センター宛の返信用封筒のみ。
これでは「問題のある人は社会保険事務所へ」なんて書類に書いていてもセンター宛の
返信用封筒に入れて返送するのは当然予想できた流れでしょう。
「書類に書いたから問題のある人は社会保険事務所へ行くはず、だから想定外」は
通じません。言い訳にもなりません。
返信用封筒の宛先を決めた段階で予想されることだし、想定すべきことです。

業務センターで外部委託していたのは開封作業に係る業務。それにより想定外の
記録に問題のある人々の書類がきてしまったため対応できず、各社会保険事務所へ
捌くのに時間がかかったというのも、予告なしで大量に送りつけて社会保険事務所が
混乱というのも、開いた口がふさがりません・・・

極めつけは坂野 泰治社会保険庁長官。
軽く経歴を見てみたら、ずっと総務省(というか総務省の前身から)所属、その後は
NHKの監事もされてたんですね。NHKの取材も取り付けやすいわけです。
坂野長官、NHKが取材したビデオを見てまず謝罪の言葉を述べましたが、まるで
他人事のような顔つき。(に見えました)
当然職員はがんばっていると擁護していましたが、その努力の仕方は違うのでは
ないでしょうか。現状を把握することから対策は始まると思うのですが。
取材ビデオを食い入るように見ている段階で、現状把握していないというのが
一目瞭然です。実務レベルも同然です。風通しがわるい、だからお互いに現状を
把握できていなかったは仕事をしていることにはなりません。
もっとも、トップは末端のことまで知らないものだといわれれば返す言葉はありませんが。

年金についての処理は複雑で専門知識が必要なのだそうです。
臨時職員を増やしたりOBも対応したりだそうですが、OBはともかく、臨時職員は
いちから知識を習得しなければならない人ばかり。
社会保険労務士の資格を持っているなど、少なくともある程度の基礎知識を
身につけている人を雇えばいいのに。と思うのは短絡的でしょうか。

日本年金機構が22年1月に発足する予定ですね。
それまでに記録確認を済ませたいそうですが、はたして今のペースではどうなるのか。
現場の人ががんばっているのは伝わりましたが、どうなることか。
不安が残りました。

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