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「スウィングガールズ」

2006年08月05日 | 出来事
今日TVでやった映画。初めて見ました。
辛口の感想しか出てきません。
あの~・・・矢口監督っておそらく吹奏楽の経験、全くないでしょう?
でなければ、素人がいたずらにいじるからといって、トランペットでシャボン玉
作らせたり、トロンボーンのスライド落とさせたり(落ち方が悪いと変形するので
危険)、そんなことはしないはず。
挙句の果てに、テナーサックス破壊させるんですか・・・
楽器の扱い方が雑を通り越して、吹奏楽を馬鹿にしてるように見えてきます・・・

なによりも、最初のシチュエーションが高校野球の応援ということ。
夏は野球部も甲子園目指してがんばっているのは知っていますし、そのために
吹奏楽部が応援に駆り出されることも事実ですが、吹奏楽部もちょうど同じ時期に
コンクールがあります。
部員が42人もいる部であれば、まず間違いなく、コンクール目指して春から
ずっとコンクールに向けて練習します。
吹奏楽部の夏は野球応援がメインではありません。

さらに書いてしまうのならば、ジャズの演奏は難しいです。
リズムや息継ぎの仕方。
素人が短期間でビッグバンドできるほど甘くありません。

高校生のひと夏の出来事を東北地方の田舎(おそらく山形県?)を舞台に
のびのびと描きたかったんでしょうが、吹奏楽の描き方、誤解を与えるような
ことはやめていただきたかったです。

既に完成している映画(しかもTV放映で見てるし)に、これだけけなすような
ことを書くのは、自分が吹奏楽団で演奏しなくなってもやっぱり吹奏楽が
好きだからなんでしょう。たぶん。
主役の上野樹里さんはかわいかったです。あとは評価することはありません。
映画館で観なくてよかった。
TV放映も最後まで見ていられずに切ってしまいました

確か今日から高校野球の全国大会がはじまりましたね。
アルプススタンドに座っている吹奏楽部員も、地方大会の時から自分たちの
練習時間を削って野球の応援に行っています。
そんなことも少し思い出しながら見ていただけるといいな~と。
決して野球応援のための「ブラスバンド」ではなく、「吹奏楽部」として
誇りを持っていますので。