2019年2月13日(水)
やる気が出た日。
やっと「モモ」を読み終わった。
モモ 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 | |
1973年に発売された本。
作者のミヒャエル・エンデは児童書として書いているが、子供達はこれを読んでどう思ったのだろうか。
灰色の男に「時間を積み立てませんか」と言われて、時間を盗まれていく人々。
働いても、働いても時間に追われて疲れてゆく大人。
時間が無いから子供達のことを相手にすることができない。
それならと、外で想像豊かにして遊んでいた子供達を一カ所に集めた。
その場所で子供達は決められた規則を守り、物事を決められて通りに行うことしかできなくなる。
たったひとりで生きているモモ。
時間もたっぷりある。
しかし、誰もモモと遊ぶことも、頼ることもしない。
ひとり孤独になっていく。
モモが身を持って知ったことは
「他の人と分かち合えるのでなければ、それを持っているがために破滅してしまうような、そういう富があることだけ」
しかしモモは灰色の男たちと戦い、人々に時間を取り戻すことができた。
人々は時間にゆとりができ、大人にも子供にも笑顔が戻る。
わたしも随分灰色の男たちに時間を渡していたようである。
今のゆっくりとした時間に笑顔が戻ったかと言えば少し違う。
何もないことの不安も出てくる。
ない物が欲しくなる現象なのだろう。
家に帰って、いただいたお花で遊ぶ。
やる気になれば、色々できるのだ。
中学生の頃(もしくは高校生)だったと思う。
哀しさ、楽しさ等を感じました。
あれが、いわゆる「哀愁」だったのかなぁ。
貴女もいろいろ感じたことでしょう。
「エンデの遺言」という本にそのことが書いてあるようです。