ひとり気ままに

バツイチ女のひとりごと。離婚した人も、離婚を考えている人も、そしてこれから結婚する人も、「気ままな話」を聞いてください。

【本】 仙道房中術の悟り

2018-04-01 22:37:01 | 本と雑誌
仙道房中術の悟り (太玄社)
張 明彦
ナチュラルスピリット

以前からアマゾンの欲しい物リストに入っていた本。

「房中術」とは男女の交わりによって不老長寿を得ようとする中国古来の養生術。

 

この本は恋愛小説になるのだろうか。

仙人を目指している男女が女性が倒した蛇の毒気のために交わってしまった。

仙人になるためには色々な流派があるが、早く仙人になるためには自分の生殖能力を生命力に変えるのがよい。

そのため、修行者は貞操を守らなくてはいけない。

女性は貞操を守る流派であった。

 

男性は「採陰補陽(さいいんほよう)」の術を使う悪質な仙道修行者だった。

「採陰補陽」とは、性交することによって異性の精力を奪い、自分の生命力を強める術である。

いつものように相手から精力を奪おうとしたが、強い蛇の毒気に冷静ではいられなかった。

 

せっかく修行を積んできたふたりではあるが、修行を無駄にすることになってしまった。

そこでふたりでなければできない「男女双修」の修行に励むお話。

 

エロい交わりの話もあるが、一部に仙道修行の内容も書かれている。

なぜ仙人になりたいのか。

「不老不死」の力を得たいがため。

最後に「不老不死」の意味をふたりが考えていた。

不老不死が幸せになることなのだろうか。

 

男女の交わりを細かに書かれている部分もあるが、性についての考え方や健康法などもなるほどと思うこともある。

言葉使いが読みにくかった所もあるが、意外とあっさりと読めてしまった。

 

夫婦になったら「男女双修」を行い、長生きをするとよい。

愛し、愛されることは長寿の秘訣だと思った。

私の理想である。

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【本】君たちはどう生きるか

2018-03-22 01:45:52 | 本と雑誌
漫画 君たちはどう生きるか
羽賀翔一
マガジンハウス

宿題をいただいた。

「この本の感想を教えてください」

本屋さんに行かなくてもKindleで購入ができるので、さっそくダウンロードした。

 

1937年に出版された本が2017年に漫画化され出版された。

もともとは児童文学として出版されたようだが、最近のヒットは大人たちが購入しているらしい。

 

主人公は中学2年生の少年、コペル君。

本を読んでいて気になった。

これを書いている人はかなり上から目線。

良く考えたら、戦前に中学に通っているということは裕福なお家の子。

将来は日本を背負って行くような人に伝えている感じがした。

 

私が読んでの感想は、自分が52年生きてきて色々なこと経験した。

その経験から、おじさんがコペル君に教えようとしていることはとても理解ができる。

でも、経験が無くてこの本で深くまで理解しなさいというのは難しい。

だからあえて「君たちはどう生きるか」と問いかけているのかもしれない。

 

また、これが出版された1937年は戦前だとは言え、農村と町では貧富の差があった時代だと思う。

「一億総中流」と言われた時代が過ぎ、今では貧困問題が色々なところで取り上げられている。

当時と時代背景が似てきて、起きている事象に理解ができるようになったのだろうか。

それとも、何年経っても物事は変わらないことを示しているのだろうか。

 

世の中の物の考え方を教えているが、コペル君という高い教育環境にある子供が習うことである。

そのため、すこし一方的な教え方の感じがする。

世の中は自分ひとりだけではなく、多くの人に助けられ成り立っている。

その中にはお金もちも貧乏な人もいるが、お金で人を差別してはいけない。

偉大な人は人類の進歩に携わった人であり、初めにそれを行った人である。

自分が苦しいと思うことは、正しい道に向かおうとしているからである。

 

生きて行くことの基本中の基本なのかもしれない。

私は、自分がこうやって生きているのは多くの人の助けがあるからで、それは今は他界した人もいる。

だから、すべての人に感謝する。

自分の父は4Kと呼ばれる職業についていた。

貧乏だったが、父は父なりにその仕事に誇りを持ち、私たちを育てていくために毎日まっ黒になって仕事から帰ってきた。

だから、私は職業に差別はしない。

体を動かしてでも、頭を使ってでも、お金を得て生活することは簡単なことではない。

偉大な人になるつもりはないが、誰かのためになる人にはなりたい。

それが、多くの人ではなくたったひとりの人のためでも良い。

自分が苦しくなった時は、自分の進むべき道はわかっている。

だから苦しくなる。

そんな時は物事をシンプルに考えるようにしている。

進むか、辞めるか。それだけである。

 

「君たちはどう生きるか」

「私は、何のために生きるのか」

私が真剣に考えたのは、大事な人を失った時だったのかもしれない。

 

大人たちは、自分が生きてきた人生を振り返り、残された時間にできなかったことを見つけるために読んでいるのだろうか。

考える機会を与えてくれることに関しては、良い本だと思う。

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【本】 チーズはどこへ消えた

2017-05-03 09:11:01 | 本と雑誌

今更であるが、人に勧められて読んだ。

チーズはどこへ消えた? (扶桑社BOOKS)
スペンサー・ジョンソン,門田美鈴
扶桑社

 

「チーズ」か。

人はチーズを求めて、迷路を歩んでいる。

チーズを見つけるまではコツコツと見つけるが、見つけた後にどうするか。

チーズは消えてしまうことも、食べつくしてしまうことも、また腐ってしまうこともある。

まずは、それに気がつくか。

 

「チーズ」は自分が人生に求めているもの。

たとえば、仕事、家庭、お金、健康など。

 

複雑に考えなくても、単純にそれに向かって進めば良い。

でも、私にはまず「チーズ」が見えない。

自分が人生に求めている物って何なのか。

まずはそこからか。

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【本】 精子戦争

2017-03-22 23:37:11 | 本と雑誌
精子戦争---性行動の謎を解く (河出文庫)
秋川 百合
河出書房新社

本屋で見つけた。

以前何かの本で紹介されて、読みたいなと思った記憶があった。

この本は1996年出版の「Sperm Wars」の翻訳である。

 

「またそんな本を読んで」と思う方がいるかもしれない。

しかし、著者の「ロビン・ベイカー」は生物学者である。

1980年代半ばから行われた、性行動の科学的調査の方法と内容は生物学者を驚かせたという。

どんな調査か、それは詳しい性行動についてアンケート調査をしたり、ボランティアカップルから精液を採取した。

 

本を読んで考えた。

人が生まれた目的とは、そして成功とは。

 

昔、「負け犬」という言葉が流行ったが、生物にとっての勝ちとは。

それは、いかに多くの自分の遺伝子を残すかである。

子供の数だけではない、孫ができて、ひ孫ができて、玄孫ができて・・・。

子供をたくさん産んだとしても、その子が育って次に遺伝子をつなげていかなくてはいけない。

 

そのために男性は多くの卵子に出会うように行動をする。

そのために女性は質の良い精子を選択する。

 

それは、頭で考えているのではなく、本能的な行動として起きている。

男性は、常に自分の精子が精子戦争に勝つための行動をとっている。

精子にもいくつかの種類があるそうだ。

卵子と結びつくもの、受精能力はないが敵を攻撃するもの、行く手を邪魔するもの。

自分の決まったパートナーが別の精子と受精しないよう、常に自分の精子で子宮の中を満たしておく。

精子は5日~7日で死んでしまうからルーティン・セックスが必要となる。

 

では、決まったパートナーではない時、その時は新鮮で元気な精子を送り出す。

子宮にいるであろう、別の古い精子に勝つためである。

もちろんそこにいた、古い受精能力のない精子はそれを阻み、精子戦争が勃発するのである。

 

では、女性はというと。

どうしたら優秀な遺伝子が残るのかを考え選ぶ。

優秀な遺伝子が残るためには、二つの事が重要である。

ひとつは、健康で優秀で外観が良い精子を選ぶ。

ひとつは、財力があり遺伝子を安心して育てられる環境を作れる精子を選ぶ。

 

これも本能で選んでいるらしい。

そして、条件がそろわなければ妊娠したくても妊娠ができない場合もあるそうだ。

 

女性は良い精子を探している。

だから浮気もする。

健康で優秀で外観が良い精子を受精し、財力があり遺伝子を安心して育てられる環境の男に育てさせる。

「本当の事は母親しか知らない」と言われるが、母親だって本当の事がわからない時もある。

 

いつも貞淑な女性が、急に性欲が高まり不倫をすることがある。

「なんて事をしてしまったの・・・」

これも、遺伝子を残すための行動だという。

 

納得したのは「外観がいい」である。

子供の外見が良ければ、沢山の女性がよってくる。

そうなれば、子供は沢山の精子を多くの女性にまき、自分の遺伝子が増えて行く。

 

では、子供は男子の方がいいかと言えば、孫に自分の遺伝子がつながっているのかはわからない。

そのためには女子の子供の方が確実である。

しかし、女子では遺伝子の増え方には限界がある。

 

この本を読んでいると、遺伝子を残すために人だけでなく動物たちは必死になっている。

それは、脳で考えている事ではなく、本能的に動いていること。

いつ、プログラムされたかわからないが、よくできている。

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最近気になる本

2016-07-24 23:36:48 | 本と雑誌

2か月前くらいから気になっていた本。

消滅世界
村田 沙耶香
河出書房新社

アマゾンの欲しいものリストに入っている。

先日、芥川賞を取った作家の作品。

発表を聞いて驚いてしまった。

今回の受賞はこれ。

コンビニ人間 (文春e-book)
村田沙耶香
文藝春秋

「コンビニで働いていたほうが、アイデアがわく」と言っていたが、私も賛成。

頭の中で描いているものより、現実の世界は奇想天外でおもしろい。

 

そしてもう1冊。

もう人と同じ生き方をしなくていい―私の人生心得帖
下重 暁子
海竜社

これも気になる。

 

ポケモンGOのおかげで外に出掛ける人が増えたようだが、暑い夏は涼しい部屋で読書もいい。

本を購入するか、電子書籍にするか。

BOOK OFFとかで探してもいい。

 

ただね、疲れていると、3ページから進まない。

本を読みながら寝てしまう。

でもそれって、面白くないって事かしら。

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