虹とコサギのバラード

日の出はまだ遠いのに空は真っ赤っか
おや、耳をくすぐるのは鳥たちのさえずり
早出なのに鳥の姿も多いな

なんだかわくわくしてきた

でも調子には乗らない
しばらくは短縮散歩と決めたからね
一の橋の神社のベンチで日の出を待って早帰り

ふと西空を仰ぐと大きな夏の虹

途中で散歩人さんが
「あっちの田んぼにカルガモの親子がいるよ
　アンタにあったら言おうと思ってたんだよ～」
と駆け足で嬉しい情報のプレゼント

それじゃと遠回り
残念、カルガモ母子はいなかったけれど
直ぐ傍の空き田んぼに「コサギの楽園」が
総勢２０羽のコサギの親子がじゃれ合って遊んでいた

土手の温度は２８℃

４時に目覚める
日の出時間は４時５９分
少し頭痛、でもこれは毎度のこと
さて、どうしようかな
ベッドの上であれこれ体操
いつの間にか５時が目の前
あらら、いけない　慌てて飛び出す

曇天どころか日差しが眩しい
土手で行き会ったお馴染みさんが
「この先の岸辺の草むらにゴイサギの子がいるわよ」
わ、楽しみ～　と急ぎ足
　いたいた・・・ん、ゴイサギ？
近くで見たら　アオサギの子供だった

帰り道
電柱にコサギ
電線にカワラヒワ
どちらも孤高に佇んでいた

頭痛がだんだん酷くなる
薬を呑んでベッドにダイビング
朝昼寝？ですっきり回復
寝るのが一番、てホントだね

２２歳の私

お久しぶりの朝散歩
曇天、空気はべっとり蒸し暑い

堰のぴょんぴょん魚の数が増えてた

ベンチに座ったオジサンに訊いてみた
「嬉しいことでもあるんかね」

うんちくオジサンにも訊いてみた
「あれはね、川の中が息苦しいんだよ」

ちゃんとした人に答えを訊きたい

でも、考えてみたらまんざら嘘でもないかも
今の時期、川にはカワウもコサギもアオサギもいない
オマケにカワセミも通り過ぎるだけだから
大魚も小魚も極楽天国
思うさま自由に泳げるもんね

帰り道、いつものウナギ獲りオジサン
川から引き揚げた黒い筒を車に積んでた
おお、ゲットしたんだ　今夜は蒲焼？


　　昨日、押入れを占拠していた膨大な私物を引き取りに
　　息子の一家がやって来た
　　オーディオやら手作りラジオなどに紛れて
　　なんと、「２２歳の私」が見つかった
　　昔々、虎ノ門でバイトをしていた頃の私だ
　　バイト仲間に画学生くんがいて
　　「順ちゃん、描いてあげるから写真持ってきて」
　　
　　忘れたころに出来上がってきた鉛筆書きの肖像画
　　存在自体を忘れていたので・・絶句
　　あの頃の不安定な気持ちの揺らぎまで呼び覚ましてしまった
　　
　　物議は醸したけれど、近い将来の「遺影」に決定　笑

　　★　あの画学生くん、画家になったかな～

花火と一緒に弾けたい

昨夜は今年２回目の花火大会
予報では落雷警報
びしょ濡れ覚悟で出かけた

予報は外れて
ジェットコースター「レジーナ」の
向こうには前座の夕焼け　

バトンタッチで花火が鮮やかに始まり始まり

　　ここ何日か、朝散歩もズル休み
　　気持ちもやや後ろ向き
　　編み編みも読み読みも飽きてきた
　　まるで「生産性のない日々」

エンディングの爆発花火と一緒に
欝気分も ぱ～んっ と弾けたかなぁ


　　

台風さん、お手柔らかに

三日ぶりの朝散歩
やや強い風が心地良い

思いがけずの朝焼け
様々な形の雲たち
風の動きに合わせて流れたり留まったり

土手の温度は２４℃
堰のぴょんぴょん魚はいない
こんなに流れが速くちゃね～

頭上を旋回していたチュウサギが
行く手の土手道にふわりと降りてきた
ん？　散歩かな？
細～い足でスタスタ前を歩き始めた
何処までも歩き続ける
なんと、ひと駅ならぬひと橋一緒に歩いた
前方から散歩人がやって来て
流石に脇道に逸れたけれど
いやあ、並んで歩きたかったなぁ

帰りの道で遥か遠くにスカイツリー
この時期には珍しい
もしかしてと富士山を探したけれど・・まさかね