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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

聞香

2006年01月15日 | 読書
【ききこう】とも【ぶんこう】とも【もんこう】とも読みます。意味は、「香りをかぎ味わうこと。また、その香りをかぎ分けること」とあります。香りをかぐことを香りを聞くと表現したところに、この言葉を考え付いた人の見識の高さを感じます。江戸時代に生きた神沢杜口という人の「翁草」という随筆に「香は気をやしなひ、心をいさぎよくす」ということが書かれてあるそうですので、日本におけるアロマテラポーの源流がこの当たりにも偲ばれます。今までは、アロマとはまったく無縁の生活を送っていましたし、今回も、自分からアロマに積極的な興味を抱いたわけではありませんでしたが、いつの間にか、スッカリ私の生活の必需品として、アロマはなくてはならないものになってしまいました。アロマは、一般的には、香を愛(め)で、ストレスを軽減し癒しをもたらす…などの効用があるのでしょうが、私にとっては、優雅な趣味の領域で愛用するようなものではなく、私の生命を維持し存続させる(健康の保持増進と病気の予防)ための、手放すことの出来ない強力な魔法のお守りとなってしまっているのです。
足るを知る生き方―神沢杜口「翁草」に学ぶ