
実は、自分の意思がない人形のような人間だと思われていた時代もありましたが、心の奥底には、決して人の言いなりにはならない反骨精神が宿っていて、ここぞの時には、その‘小さな反逆児’が顔を出します。でも、誰も、それが私の本当の意思だとは気づかないのです。裏で糸を引いている親玉がいるはずだと(人には)思われるくらい、「私の中の天邪鬼」は私の身のうちに存在しているものとは想像されにくいのです。
本当の私は、容易に人の言うことを聞くほど、簡単な人間ではないのです。それが、人からは優柔不断で迷いの多い世間知らずの人間に映るようなのです。