
生き馬の目を抜く厳しい芸能界で、順調に楽々と歩んでいるように見える人でも、人間の生きるという‘営み’の過程はやはり苦しみに満ちたものに変わりはないということが分かります。「いつ死んでも悔いのないように生きよう!」と思い定めていた頃に、今の配偶者である布袋さんに出会います。布袋さんによる楽曲‘pride’をプレゼントされた時、嗚咽してしまって涙が止まらなかったそうです。自分でない他人が、何故、こんなに自分の今の心境を言い当てられるのか。表現できるのか。そんな思いが胸に迫ったそうです。
今までには知らなかった音楽の世界を目の前に展開してくれる人…布袋さん。彼の素晴らしさを美樹さんはあらゆる言葉で表現しようとします。溢れるように単語が出てきます。両極端の音楽的な価値観を併せ持つ布袋さん。幾ら言葉を尽くしても、布袋さんの素晴らしさを表現し尽くすことはできないとばかりに美樹さんは寄せては返すさざ波のように、繰り返し繰り返し、思いを(時には大きく、時には静かに)溢れさせていきます。
途中から、感動で私は胸が苦しくなってきました。目を見張るような思いで美樹さんの存在を感じていました。恐らく、二人のアナウンサーも同様の気持ちだったと思います。あんな風に、夫を語るヒトを見たことがありません。それは、今となっては夫になった人ではありますが、きっと、彼女の命の救済者であり続ける人なのだろうということは想像に難くありません。
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