Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

悲観してはいけません(Ne regardez pas tout en noir.)

2006-11-06 01:24:03 | Weblog
秋の夕暮れが嫌い、と言う人がいます。
暗くなるのが日一日と早くなり、寂しくなるそうです。
私は違うんですよ。
今頃の時期の午後3時半ごろから5時ごろまでの、やわらかい西日の時間が好きです。窓から差し込むやわらかいオレンジ色の日差しが好きなんです。
そして、あと1時間もすれば暗くなって、長い夜が始まると思うと、なんとなく嬉しくなります。音楽を聴いたり、本を読んだり、ブログを書くこともできるしね。
とにかく、悲しくなるとか寂しくなることはありません。

でも、昼間、ふとしたときに突然悲観的になることがあります。
今日もそうでした。
私のPCのスクリーンセーバーは、マイピクチャーフォルダに入っている画像ファイルがスライドショーされる設定になっています。
その画面を観ていたら、突然こんな考えがよぎりました。
「ああ、いつか必ず、エルメスやパスカルにPCの中でしか会うことができなくなるんだなぁ」と。「それは何年後で、私は何歳になっていて、そのときそれに耐えられるくらいの強さがあるのかな?」と。
もちろん、そうなったら、どうにかして切り抜けて立ち直ってやっていくしかないわけで、結果そうしていくのでしょうと頭では分かっています。
でも、そのときのことを思うとサーっと頭の中が冷たくなるのを感じました。
以前、パスカルがやたらと寝返りばかりを打っていたとき、「このまま、朝になって気づいたら、パスカルた冷たく硬くなっていたら」と思い、眠ることができませんでした。
猫を飼ったのは、エルメス・パスカルが初めてではなく、先代、先々代の猫の永眠も経験しましたが、私が責任者(=保護者)として飼う猫はエルメス・パスカルが最初です。
つまり、そのときは未知の領域なのです。

なんて、考えていたら、フランス語会話本の中の台詞「Tu regardes tout en noir(キミは何でも悪く考えるね)」という表現を思い出しました。

悲観しちゃだめ、前向いて行きましょう。