学校では2022年度になり、学校行事を「3年ぶり」に行うという知らせをしばしば聞くようになりました。
修学旅行も、箕面市の中学校の場合は飛行機を使っていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年度には一斉に飛行機利用を取りやめた経過があります。
でも、今年度の修学旅行から、一部の学校で飛行機利用で沖縄修学旅行が復活しました。
伊丹空港の広場で修学旅行出発式が行われ、マスクをつけたうえで、会話は控えめですが、生徒たちの表情は「これから楽しみ」という表情が印象的でした。
とくに今年度の3年生は、中学入学前後に一斉休校になり、それから2年間ずっとコロナ対策で翻弄され、制限された学校生活を送ってきた生徒たちです。
修学旅行だけでなく、自由に歌えない、調理実習はできにくい、黙食の給食を経験し、部活動も自由にできないという学校生活を送ってきたのです。
通常に近い学校生活に少し近づき、学校行事のたびに思いや感慨もひとしおだと思います。
ただ、コロナ渦を経ても、修学旅行で何に重点を置くかは、全国的にあまり変わっていません。
箕面市の中学校の場合、「平和学習」は行き先を沖縄から長崎に変更するなどの対応で、多くの中学校が取り組みます。
日本で「戦争」といえば第二次世界大戦をさします。生徒たちにとっては、遠い昔の歴史ですが、ウクライナの侵攻の報道に向き合うと、過去と現在の結びつきが見えてきます。
戦争を自分ごととしてとらえる視点は、今を生きる時代のなかにあります。
また、いま多くの学校で学習が始まっているSDGs学習では、「平和と公正をすべての人に」という目標に焦点をあて、平和学習を探究的な学習や活動として進めていくことができます。
ただし、コロナ対策であらたな経費がかかるうえに、貸し切りバスや飛行機の燃料価格が高騰ています。
それは修学旅行費用を圧迫し、旅行費用が高くなる傾向があります。
修学旅行についていえば、コロナ渦の影響が残るところに追い打ちをかけられているという状況です。