今の時代、ICTは発達を遂げ、国内はもちろん世界各地で起きていることの情報をすぐに知ることができるようになりました。
また、情報や自分の思いや考えたことを、簡単に特定しない多数の人びとに対して、自由に発信できます。
ところで、いまは人間関係が疎遠になり、自宅のとなりに住んでいる人がどんな人か知らないこともあります。
とくに都市部では、その傾向が強く、声をかけて話したこともないとか、顔もあわせたことがないことも珍しくないようになりました。
必要な情報は手に入るし、自分の意思表明はネットでできるし、SNSでの知り合いはいる。
買い物だって家にいてもインターネット通販ですぐできる。
このような便利な生活になってくると、とくに他者とアナログで人間関係をもたなくても、生活していける。
そのように考える人もいるかもしれません。
しかし、そうなのでしょうか。
便利な生活は、「仕事」として誰かが支えているからこそ、成り立っています。
そういう点では、サービスを受ける人と提供する人の間に、つながりがあると言えます。
私たちは、常に多くのつながりに支えられ、今を生きています。