2017年に保育所には入れない待機児童は、全国に2万6000人いました。
共働きの保護者はどこにわが子を預けるかに必死でした。仕事をとるか、子育てをとるかの二者択一を迫られていました。
政府や自治体は受け入れ施設を増やすことで改善を重ねてきて、今年4月時点で2900人ちょっとにまで減りました。
現在、85%の市区町村で統計上待機児童がゼロになっています。
しかしながら、保育士一人あたりが受け持つ子どもの人数は高止まりしたままです。
国の定める基準が約50年間かわっていないのです。
とりわけ、4歳児以上になると、子ども30人に対して、保育士が1名となる多さです。
災害が起きたときには子どもの安全面が脅かされます。
さらに、保育士の業務は多すぎて、その割には賃金が低いのです。当然離職する人は多くなります。
保育士の待遇の改善が求めらるのは長年の課題です。