箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

自分が好き

2017年12月06日 12時31分54秒 | 教育・子育てあれこれ


きのうのブログで、「自分は自分」と思える子について述べました。

この「自分は自分」と思える子は、自分の長所も短所もすべて自分だと思えることです。

このような子は、「自分のことが好きですか」と聞かれたら「好きである」と答えます。

自分を好きな子は、部活で試合に負けたときでも、自分の力が足りていなかったと現実をうけとめ、次はがんばろうと意欲を高めるでしょう。

ところが、自分を好きでない子は、試合に負けたら、自分はやってもダメなんだと思ったり、練習してもムダと思うかもしれません。

または、試合に負けたことを他人のせいにすることもあります。

こうして、自分を見つめることをしなくなり、さらに自分のことが好きでなくなり、自信や意欲を下げてしまいます。

このようにみていくと、「自分を好きになる」ことが、いかに大切であるかがご理解いただけるでしょう。

教育の専門用語では、この「自分が好き」という感情を「自己肯定感」とか「セルフエスティーム」と言います。

子どもがありのままの自分を愛して、まわりの人たちを愛して、自分の力を社会で役立てるように伸びていくことを「成長」と呼びます。

教育や子育ての極意は、「自分を好きになること」、そんな子どもを育むことだと考えます。