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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

思春期の親子関係

2017年07月02日 20時33分18秒 | 教育・子育てあれこれ


先週、1年女子の体育の時間に、ワコール総合企画実際の担当者に、ゲストティーチャーとして三中にきてもらい、「つぼみスクール」の授業を行いました。

適切な下着をつけることの大切さをレクチャーしてもらい、正確なサイズのはかりかた、下着のつけ方などを、生徒たちは教えてもらいました。

さて、いうまでもなく、思春期には著しい体の変化が、性別に関係なく起こります。

その体の変化を受け、精神的にも一人の人間として生きようとします。

この時期の子どもは、親やおとなから独立した一人の人間として、自らを問い始めることになります。

自分はどこに向かい、どう生きるのかという問いに対する答えを一生懸命に探そうとするのが普通です。

体の著しく、めまぐるしい変化に、心も揺れます。

他者との関係にも変化が起こります。親といる時間、空間よりも、友だちといる時間や空間を大切にすることが多くなります。

親に相談できないなら、友だちに悩みを相談します。

しかし、友だちといっても相手も中学生です。相談して安心できることもありますが、かえって不安が大きくなる場合もあります。

知識や情報は小学生の時期と比べて、爆発的に増えます。しかし、それらをどう自分に落とし込み、位置づけるかが、わからない。

さらに、もはや親の膝にのって甘えることもできません。

だからといって、子どもが親を必要としていないのかといえば、けっしてそんなことはありません。

かりに、親に対して反抗的だったり、無視するような態度であってもです。

思春期の子どもは、いちばん親を必要としています。

この時期ほど、親子関係が問われるときはないのです。

親は子どもと新しい関係をつくっていかなければなりません。

親に悩みを聞いてもらい、いっしょに考えて悩んでほしいのです。

かりに、それが性の悩みであってもです。

正直に誠実に、自分の体験を通して、親御さんが大事だと思われることを伝えてください。

(写真と本文は関係ありません。)