前の記事で積丹の話を書いたら、ちょうど新聞に積丹のことが載っていた。
町の耕作放棄地を使って、新しい取り組みを始めているという話題だった。
昨年5月から洋酒ジンの製造を始めた農業法人積丹スピリット(積丹町)が、低コストで耕作放棄地を農地によみがえらせて、ジンの香り付けに使う植物成分(ボタニカル)を育てる試みを始めたそうだ。
耕作放棄地を、ジンに使うボタニカルの栽培の農地にするなんて、なんと良いアイデアを思いついたのだろうと、ドライブ中に見た放置されて荒れ果てた農地を思い出した。
積丹の気候は、海に囲まれて強風が吹く英国スコットランド最北部の気候とよく似ているそうだ。
スコットランドと言えば、質の良いジンが世界的にも有名で、気候がよく似た積丹でも、スコットランドで育つジュニパーベリーの近種ミヤマビャクシンが自生することから、ジンに欠かせない樹木やハーブの栽培を始めることにしたのだとか。
今、各地で地域性豊かな「クラフトジン」が世界的に人気を集めているそうだ。
そのクラフトジンを積丹町でも造ろうと、積丹独自のボタニカルを育てて地域の特色あるジン造りを始め、お酒を飲まないので知らなかったが、もうすでに積丹で育てられたボタニカルを使ったジン「火の帆」(ほのほ)が発売されている。
今後は積丹発のジンを、ジンの本場の欧州への輸出に乗り出すとのことで、ぜひとも成功して欲しいものだと、あの閑散とした積丹町を思い出しながら祈りたくなってしまった。
ところで祈りと言えば、久しぶりに北海道神宮へ参拝に行ってきた。
鳥居横の桜は満開だったが、全体的には4~5分咲きといった感じ。
でも梅と桜が一緒に咲いているのは見応えがある。
いつも神社での参拝は感謝のみなのだけど、今回は思うところあって北海道のことを祈ってきた。
札幌市内中心部に立つ高層ビルが中国の資本だと聞くと、いち主婦であっても危機感がつのる。
というわけでやっと来た桜の季節!桜を見に出かけよう・・・