長男がついに結婚することになった。
お相手は以前、家に連れてきて紹介してもらった人。
今年の秋に入籍をしたいとのことで、もう相手のご両親にはご挨拶に行ってお許しをもらったそうだ。
そこで次は、我が家へ報告をする為に彼女と二人で来るという。
実は、彼女はまだうちのふたりの娘に会ったことが無かった。
長女の障害のことはすでに話してある。またお相手のご両親にも、長男から伝えたそうだ。
彼女の人柄からして、きっと長女を受け入れてくれるだろうと思っていたが、実際に彼女は長女に会っていなかったのでやはり不安はあったと思う。そして、それは彼女のご両親も同じだと思う。
彼女に会うにあたり長女は人見知りが強いので、初めて会う彼女に対して恥ずかしさのあまり拒絶してしまうのではないかということだけが心配だった。
しかし、そんな心配も無用だった。
長女は緊張しつつも、とびきりの笑顔で挨拶をしてくれた。
彼女もそれで安心してくれたようで、あとは次女とお互いの仕事の話をしたり、たこ焼きを食べたりして和やかに過ごした。
たこ焼きというのは、昼食に用意したメニューなのだが、初めて彼女がうちで食事をするのにたこ焼きはないでしょう~とも思ったが、みんなで黙々と食べるより共同作業でたこ焼きを作って食べた方が盛り上がるのではないかと思ってたこ焼きにした。
狙い通り、みんなで竹串片手にたこ焼きを作りながらはけっこう盛り上がった。
さて長男の結婚。私も夫も本当に嬉しくて仕方がない。
「式はどうするの?」と聞いたら、披露宴はせず入籍だけをして、来年ハワイで両方の親や兄弟姉妹のみで簡単な式を挙げたいのだそうだ。コロナ次第だが、、、
今の若い人は形式にとらわれず結婚式も自由に行うことが多いようで、それはとても好ましいことだと思う。
わが身を振り返れば、結婚式はもう二度とやりたくないと夫が言ったほど大変だった。バブルの時代、義理と人情と形式の世界でヘトヘトになった。
さて結婚することが決まったとなれば、早めにお相手のご両親にご挨拶に行かねばなるまいと夫が言った。
これは形式と言うより向こうのご両親も、そして我が家も相手がどのような人達なのか知りたいと思うので早めにご挨拶をしたい。
そう言ったら、息子たちはホテルで食事をしながら会うのはどうかと言った。
ホテルで食事でもお相手の家に訪ねて行くのもオッケー。どちらでもいいから任せるよということにした。
息子たちの話からホテルで食事という案が濃厚だが、初めて会う方たちで、しかも息子のお相手のご両親である人と向かい合って食事なんて緊張するわーーーと思う。
ホテルならたこ焼きは出てこないだろうし、、、なんてお馬鹿なことを考えつつも嬉しくて待ち遠しい。