ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

ひばの香り

2014-10-02 16:08:23 | 日記
10月になり、外はますます寒くなってきた。

今朝は、ついに部屋の暖房をつけた。

本当はまだ暖房はつけず厚着をすればよいのだけれど、うちには寒さに弱いオカメインコと、同じく寒さに弱い老人(お姑さん)がいるので、あまり寒さを我慢することはできない。

それでも日中はお日様が顔を出し、ポカポカと暖かい陽気になったので、今日は家中の窓ガラスを磨いた。

綺麗になった窓からは、外に広がる森林がよく見える。

そろそろ紅葉している木もあるが、まだまだ木の葉は生い茂り、たくさんの小鳥たちの鳴き声はするものの、その姿は木の葉に隠れて確認することができない。

あぁ、森の中へ行きたい!

森には蛇がいると聞いてから、しばらく行っていなかった。

そして、蛇よりもっと怖いのが熊。(裏山には熊もいる・・・らしい)

でも熊さんにしてみれば、人間の方がよほど怖いことだろう。

人間に会ってしまったというだけで、銃を持ったハンターに追いかけられるのだから。

万が一、森の中で熊さんと出会ってしまったらお互いに不幸なことになる。

ここは森へ入りたい気持ちをぐっと押さえて、外で庭仕事をすることにした。

枯れた野菜の苗を抜き、花が終ったバラの剪定をした。

庭仕事をしている時、どこからかとてもよい香りがしてきた。

そして、その香りを嗅いだ途端、「岩木山神社」を思い出した。

この香りは岩木山神社で嗅いだ「ひばの木」の香り。

岩木山神社でひばの香りを知ってから、ひばの香りが大好きになり、青森からひばの木材を買って来たほどだ。

木材をお風呂に浮かべ、家族からは「湯船に木材が浮いているのは邪魔だ」と言われながらも、ひばをくんくん嗅ぎながらリラックスしている。

家の周囲には、ひばの木はなかったはずだが、一体どこから。

思いっきり息を吸い込んで、ひばの香りを嗅ごうとしたら一瞬で消えてしまった。

広島の土砂災害、そして御嶽山の噴火。

ふたたび自然の脅威を思い知らされたような気がした。

多くの方が亡くなられ、その中には若い方もたくさんいらっしゃったことを知り、ここ数日ニュースを耳にする度に気分が沈みがちになっていた。

自然破壊や戦争、そして犯罪の数々。

「人間が自然界から仕返しをされるのは仕方がない。もうなるようにしかならない」

強い怒りとあきらめの気持ちが湧き上がってくることもあったが、やはり罪も無い人が亡くなってしまうのはつらい。

私にできることは、良心に沿った生活をすることと、自然に感謝をすることくらい。

穏やかなお天気の中で、土をいじりながら思っていた。


















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