勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

「勝ちきる」と言う事。

2015年02月04日 | 格言
『勝ち将棋を勝て』・・・これは将棋の格言です。

自分がかなり優勢だな~、と思っていても勝つまで(相手が「負けました」と言うまで)は勝った事にはなりません。この『勝ち将棋を勝て』と言う格言には深い意味が込められています。「優勢な状況を勝ちにせよ!」と言う意味なのですが具体的にはどういう意味でしょうか。

投資活動で解りやすくたとえてみましょう・・・
株式投資をしていて、自分の保有銘柄が好調でどれもこれも結構な含み益が出ています。この状況は将棋で言うところの「優勢」といったところでしょうか。売って利益を確定していないので勝ったことにはなっていませんね。ここで、手持ちの銘柄を売却して初めて「勝った」と言えるわけです。

当たり前ですが・・・^^;

ところがなかなか分かっていても出来ないんですよね~。要するに敵に勝つことは容易ではないと言う事です。この場合の敵は「自分」です。欲で目が見えなくなっている自分です。この自分を倒して初めて「勝利」が転がり込むのです。集中して的確な判断が出来て、実行できる事が肝心ということですね

話は少し変わりますが、我々の年金を使って株式を買いまくっているGPIFが日本株式市場を支えているのは周知の事実です。政府が買わせたGPIF保有株は既に50兆円を超えているわけですが、今の日経平均から考えるとかなりの含み益が出ているのではないでしょうか。ただこれは単なる含み益です。前述したように勝ちきるには売って確定するしかないわけで、ところがこんなに膨大な株式を売れば当然株式市場の大暴落は明白ですね。いわゆる「にっちもさっちもいかない状況」と言う事です。さて、政府はどうするつもりなのか・・・




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