勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

『血統の教科書』を読んでみる。

2019年01月12日 | 

今年の年賀状には「サムシング・ニュー」と書いて出しました。いつも自分自身へ伝えたい一節を書くようにしています。「何か新しい事をはじめよう!」を自分に言い聞かせつつ、登山の目標は3日の日に書きましたがもう一つ勉強してみたいことが常々思っていたのです。。

それは『馬の血統』です(^^;


別に血統を勉強して馬券を当てまくりたいとかではなく単純に血統って面白いからです。昔、馬の調子の見方を本で研究したことがありましたが、これは主にパドックでの見方でした。それゆえ現地に出向きパドックを見ながら検討して初めて発揮できることですので、あんまり使う機会がなくて面白くありませんでした

その点、血統の研究は馬を見なくても出来るのでいいかもね・・・

そしで、この本が本日届きました!
『血統の教科書』です。パラパラと見てみるとかなり深く細かく書かれています。今年はこれを使って勉強し、競馬観戦や予想がもっと楽しくなるようになればいいなぁ。。。

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『人は皮膚から癒される』を読んでみた。

2018年12月14日 | 

ふとしたきっかけで手にした本書。タイトル通りの「ふれあう」というところから人間の体に及ぼす効果などの実験を紹介・解説。



そこに有るのは信頼関係で、それこそが大切なのだと知らされました。いつも通う整骨院で受ける施術にもお互いの信頼関係が有り、それが癒しに繋がる事は自分の体で実証済み。。
本書を担当の先生に差し上げてきましたが・・・お役にたてればいいなぁ。。。

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『コンビニ人間』

2018年10月24日 | 

久しぶりに本のレビュー(^_^;

村田沙耶香さんの『コンビニ人間』を読んでみた。一昨年の芥川賞受賞作で一躍有名になりましたが、本屋でしょっちゅう見かけるもののさほど読む気になれずスルーしていました。今回、借りて読んでみたけれどなかなかどうして大変面白い作品で良い意味で裏切られた次第です。

子供の時から周りの人とは違う主人公の古倉恵子。家族からも病気だと思われ社会に馴染めずにいたが、唯一自分が生きる意味を実感できるのがコンビニと言う名の箱の中。20年近くコンビニアルバイトを続ける古倉は職場や知り合いの中に(本当の意味で)中には入れてもらえない。けれど、その実感さえ感じる事が出来ない古倉にとってこの箱の中は生きる全てといっていい。ところがある事がきっかけでコンビニを辞めた古倉は・・・


いやぁ、色んな意味で考えさせられる作品でした!誰しも人と違う部分を多少は持ち合わせているんじゃないでしょうか。私にも「実は・・・」と言ったカミングアウト的な部分は一個は有ります 多くは「価値観の違い」だったり主人公のように生まれながらにしてコントロールできないことがあったりと、そこは様々でしょう。そんな人には言いにくい部分を持ち続けながらどう生きていけばいいのかを周りの人間関係と絡めながら検証していくかのようなストーリーは今までにない新鮮な感じがして一気読みでした!


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哲学しよう。

2017年02月20日 | 
ご覧の通り、男が買うにはちょっと抵抗のある表紙。ましてや50代のおっさんがレジに持って行くなんざ「娘に頼まれちゃって~」なんてつぶやきながらでないと恥ずかしい^_^; そんな時の為にAmazonや楽天ブックスがあるので便利になったものです・・・
本のタイトルは『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』
非常に長いです 著者は原田まりるさん(税抜定価:1400円)

という訳でAmazonで購入となり、読んでみました!本屋で少しだけ立ち読みした時よりかなり面白かったです~。読みやすくスラスラ読めます。現代人の身体を借りて京都の17歳の女子高生の前に現れる哲学者『ニーチェ』、その他『キルケゴール』や『ショーペンハウアー』・『サルトル』などの有名哲学者が登場!右も左も判らぬ女子高生に解りやすく“哲学”を教えていく様は自分自身に語りかけられているよう。それぞれの人となりも面白く、それでいて真面目に哲学を語るので、もう少し砕けてもいいかなぁ・・・なんて感じましたが。。。

読み終えて哲学してみたくなりました^^; 小難しい“哲学”のイメージを初心者でも解りやすく入り込ませてくれるところが良いです!読み進んでいくと結構難しい真理を言われているので、よ~く考えないといけないのですが「考えること」自体に意義があるという事で有る意味頭の体操になりますよ~

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『聖の青春』を読んで。

2016年10月30日 | 
映画の公開が来月に迫っている『聖の青春』の原作を読んだ。



この話は決して大昔の話ではなく昭和45年に生まれ平成10年(今から7年前)に亡くなるまでの短い生涯を名人になるためだけに使った一人の棋士の物語!

私自身、アマチュア将棋をやってて登場人物も身近に感じ高い理解度で読み上げましたが将棋を知らない人でも間違いなく感動できる作品だと強く感じました。実話だけど神がかっている村山聖という棋士の短い生涯は「伝説」という言葉以外に例えようがない生きざまです。もし、健康な体で将棋と向き合っていたら間違いなく『名人位』を取ったことでしょう。。。

涙が止まらない小説の一つになりましたね~(最後は電車の中で涙を落してしまいました)汗;

29年の人生を「将棋に勝つ」ことだけに注ぎこんだ一人の勝負師!
幼年時代から天才棋士となり、名人を目指す(名人に手が届く寸前)までの生涯を克明に描かれた内容は素晴らしいです。本が素晴らしいと言うより生きざまが素晴らしい!これにつきます・・・

自分に残された時間は限られている事を悟りながら、一手一手に命を懸けていた村山聖。普段の様子やらガラスのようにピュアな性格やら一度言い出したら曲げない強情な面。それら全てに好感が持てて、叶わないけど会って話をしてみたいと感じる作品でした。もちろん映画も観に行きますよ~

将棋を知らない方は、将棋の専門的な描写の部分は飛ばして読んでも涙する事には違いないでしょう。。。

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幸せの条件とは。

2016年07月27日 | 
久しぶりに本のレビューです。
『幸せの条件』昨年8月に出版された誉田哲也(ほんだ てつや)さんの長編小説でタイトルに魅せられて購入しました。


かなり前(2ヶ月ほど前)に読み始めていましたが、自分的には少しずつ読みたい本だったので完読まで時間が結構かかりました。スローリーディングってやつですね^^; 読み終えて・・・納得です!最初「幸せの条件」ってなんだろう?と言うところから気持ちが物語に傾くのですが、その答えは最後に解ります。「なるほど~~!」と・・・

仕事自体に興味もなく「給料もらえれば良いかなぁ」くらいで毎日出勤する主人公の梢恵は彼氏とも「いないよりいた方が良いかなぁ」くらいで付き合いだして流されるままに来ていた。しかし、ある時社長直々に突然の農村への出張命令! しかもその内容がバイオエタノール生産用の原料とする米の種付けの契約を取ってこい。取れるまで帰って来るな!との非情命令。長野の農家を歩き訪ね回る梢恵。「バイオエタノールとは何ぞや?」・「農業とは何ぞや?」もよく知らない梢恵に契約など取れるはずもない。。。そんな梢恵が最後に訪れた農業法人『あぐもぐ』の社長さんから「うちで働いて農業を学んでみろ」と誘われ言われるがままに手伝いを始めた。そして今までの自分ではない自分に気づき気付き始める・・・

私を含め農業の事を知らない方も解りやすく説明してくれるので大方は呑み込めるけど専門用語がたくさん出てくるので頭の中で映像が出て来ずに「いら~」と来るところもありました。途中途中で読む手を止め、ネットで検索して画像や動画を見ながら理解していけば更に面白いですよ~。主人公の人間的成長と登場人物の農家の人達の人となりが面白く読んでいて楽しかったです。途中で東北震災(原発事故)が起こるので物語にリアリティーが出ますが決して重苦しくなることなく進んで行きます。最後は辞令を出した社長の名言が飛び出し、すっきりさせてくれました。。。

多分、映画化されるんじゃないでしょうか^^;





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『カエルの楽園』を読んで。

2016年06月08日 | 
え~、久しぶりの本のレビューです^^;
決して、本を読んでいなかったわけじゃないんですがレビューを書きたくなる作品に中々出会えなかっただけです。この影のベストセラーは注目と言う事で友人が貸してくれたので早速完読しました!
読み終えて・・・いやぁ、面白かったですよ~
現代の日本をカエル(アマガエル)の王国に例え、中国やアメリカなどの国際問題を皮肉たっぷりに書かれたこの作品は今の若者達や平和ボケした中高年達にしっかり読んでもらいたいと思いますね。書いてる内容の真意は決してテレビや新聞では出せない物ですので(まぁ、そんな日本もおかしいんだけどね)「影のベストセラー」と言ったのも頷けると思います。とにかく読めば解りますよ
「カエルの童話」って感じで凄く読みやすいですが裏に例えられた我が国の事情をしっかり思い描きながら読み進んでいくと最後に「やっぱりそうなるんかぁ!」と納得です・・・

映画化は出来るんじゃないかと思いますので是非とも実現してもらいたいものです。

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『ムーミン谷の彗星』、素晴らしき一冊。

2015年08月09日 | 
現在、日本一高いビルの『あべのハルカス』にある「あべのハルカス美術館」にて世界を代表するファンタジーの一つのムーミンの生みの親の『トーベ・ヤンソン展~ムーミンと生きる~』が来ています。9月27日までやってますので是非行ってみたいと思っています。夏休みの間は子供たちで混んでそうだから9月に入ってからでもいいかなぁ^^;

トーベ・ヤンソンはフィンランド生まれの作家。この度生誕100周年を記念し彼女の生活や創作秘密、ムーミンシリーズの挿絵原画をはじめ、生涯を通じ取り組んだ油彩画、児童文学の挿絵、家族らが撮った写真など400点以上が展示されていてムーミンファンにはたまらない展覧会ではないでしょうか。

先日『ムーミン谷の彗星』を読み終えました。この物語は子供のみならず大人が楽しめる内容になっていてムーミンの魅力が違う角度から味わえます。メインキャラクターはムーミン・スナフキン・スニフ・スノーク・フローレン(スノークの娘)・ヘムレン、となっていてそれぞれの性格が非常によく出ていて面白い!彗星が地球にぶつかると言う、まるでSF映画『ディープ・インパクト』の様な設定で物語は組み立てられています。その時みんなはどんな行動をとるのでしょうか。あきらめる者、訳もわからず逃げる者、最後まであきらめず行動する者、そんな中ムーミン達がとった行動とは・・・
詳しく書きだすときりがないけど短い物語の中に「勇気」や「思いやり」・「あきらめない心」等の生きるヒントが詰まっています。

凹んだ時に読み返してみたい一冊となりました^^;

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『旅のラゴス』を読んだ。

2015年03月13日 | 
なぜかしら、最近本屋で目立った所に置かれている本書『旅のラゴス』を面白いかなぁ・・・と思いながら買ってみた。筒井康隆さんはあまり読んだことが無かったが29年前に発行された(人気作の)本書と巡り合ったことに感慨深いものを感じました(おおげさ?
そんなに大長編ではないのですぐに読めますが、中身(主人公ラゴスの人生)は大長編です^_^;

旅をすると言うより、旅が人生そのものであるラゴス。そんなラゴスは行った先々で想像外の体験を綴っていくわけですが、いつ命を落としてもおかしくない中ピンチを乗り越えながら多くの人々と関わっていきます。時にはとんでもない事になって読んでいても「え~!」と心で叫ぶ事が幾度となくあり、もう面白くて引き込まれること間違いなしですよ。SFなんだけどリアリティが有り、「実際こんな世界があったのかも」と思ってしまいました。

なんかクリスマスにピッタリの感じもしましすので、その頃に読んでみたいと思います

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精霊の守人

2008年09月20日 | 
この間から(大阪では)毎週土曜の朝NHKでやっているアニメ「精霊の守人」をちょくちょく見てるうちに段々とはまってしまい、単行本が出ていたので早速買って読みましたぁ。
一言で「面白い!」
気に入ったのは、「人間の住む世界と精霊の住む世界がどんな場所でも同じに存在する」って事を前提として物語が構築されていて、その奥深さにもの凄く想像力を掻き立てられるところです。
人間の子供(新ヨゴ皇国の王子)が100年に一度卵を産む精霊に産み付けられ、その王子をバルサと言う30歳の女用心棒が命をかけて守るとう展開。読み進むうちに話しは簡単でない事がわかってきます。精霊の世界を呪術で見ることが出来るバアサンや、その弟子でバルサを愛する青年。そしてその3人を取り巻く“追っ手”。
物語はドキドキはらはらさせながらスピーディーに進んでいきます。登場人物の一人一人が個性溢れるキャラクターでしっかりと描かれていて読んでいる自分が物語の中に入り込んでしまうこと請け合いです!
テレビ放映は来週最終回です。(実質今日で全てが終わってしまったのですが・・・)
私的にはやはり原作の方がかなり良かったです

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