不安にさせないでくれたまえ

今日は泳法レッスンのつもりで来たのに、うっかり筋トレをやると言ってしまった。

シャチホコ腕立て伏せの合間の会話。

くるりさん、マスターズって知ってますか？

ゴルフ？

違います、水泳です。

知らない。
　
まあ、みんなで楽しむ水泳大会みたいなものですけど。

それで？

それでですね、ここ(わたしが通うスポーツクラブ)ではマスターズできないので、他のところ(支店)でやってるんです。
　
マスターズができないという意味がよくわからないのだけれど、Ｈくんは他の支店のプールでマスターズ水泳に出るための練習を他のメンバー(お客さん)としているのだそう。

わたしとしては、それがどうしたなのだけれど、要するに最近泳げるような筋肉をつけ始めたと。

で、大胸筋、広背筋、三頭金を鍛えたので見てくれ！と言うことだった。

あ、そうだね、この辺が大きくなってるね。

でしょう？ほら！ほら！

やっとトレーニング始めたのー？

僕、何か目標がないとダメなんです。

お客に言われないとトレーニングしないなんて、どうよ、その辺。

へへっ

でもさー、Ｈさんって続かないよね。いつも何かに出るとかやるとか言ってトレーニング始めるけど、途中経過は見てるけどその最終的な結果を聞いたことがないよ

そうなんですよー、僕、続かないんですよ、それが問題なんですよねぇ・・・

と言って床に突っ伏していた。

こんなトレーナーについていて、わたしは本当にいいのだろうか？
一抹ではなく、かなりの不安を覚えた今日。

くるりさん、遠く見つめないでください。次、やりましょう。

出るのはまたも、溜め息ばかり。