くるりぴょん、くるりこぴょん

忘れっぽいわたしのための記録。何年か先に、振り返ることのできる思い出を貯めるために。

苦手なこと

2022-08-19 11:31:13 | 日記
浜松町駅から金杉橋方面、第一京浜と並行する線路沿い。日陰を求めて歩く道。

山手線が神田から東京駅に近づいて減速している時に。

つり革につかまって立っているわたしの後ろをドアに向かって通ろうとした女性が「落としましたよ」と言ってPASMOを手渡してきた。

反射的に受け取ってしまったけれど、わたしの定期券はSuicaだし、むき出しでは持っていない。

「わたしのではありません」と言ったものの、どうしたらいいのだ?うー、嫌だけど仕方ない。ちょっと大きめの声を出した。

「どなたか、PASMO落としていらっしゃいませんかー?」

一斉にわたしに視線が集まり、目が合った人は自分ではないというように顔を振るなりして合図を送ってくれた。と、座席に座ったばかりっぽい女性が「わたしですー」と手を上げてくれた。やれやれ。(真の落とし主かどうかは知らないけど、わたしのやるべきことはここまでだろう)

仕事であれば、知らない人に声をかけることはあるけれど、こういう公衆に向かっての声掛けは本当に苦手。いきなりハンカチ落としの鬼にされたような気分だったけれど、とりあえず落とし主が見つかってよかった、よかった。が、浜松町につく前にどっと疲れた金曜日の朝。
この人も大変お疲れのご様子。きっと山手線を何周かしていると思う。お隣に座る人が新橋駅で立ち上がり、サンダルを揃えてあげるのかと思ったらそのまま持って降りて行っちゃったよ。そんなことしちゃだめですよと言えなかったわたし。さっきは声を出せたのに。