講談社ミステリーランド第4回配本の高田崇史の作品。
「鬼神伝 鬼の巻」の続編なのですが、鬼の巻は借りられていて未読なので、いきなり後編ということになりました。
あらすじは講談社BOOK倶楽部より
鬼の巻
京都の中学に転校してきて3ヶ月、天童純に友だちはいない。純の胸には生まれた時から赤紫色のふしぎな形をしたあざがあった。ある日、いじめっ子に追いかけられるうち、純は東山の麓ふかくに建つ古びた寺に迷い込み、密教僧・源雲によって時空を超え平安の都に飛ばされてしまう。胸に勾玉の形をしたあざがある純こそ封印された龍・オロチを解きはなち、鬼を退治するべく選ばれた者だという。桃太郎、一寸法師……。彼らはなぜ鬼を退治するのか。鬼とはいったい何者なのか!?
神の巻
再び平安時代に飛ばされた天童純は、鬼の少女・水葉らと再会する。一方、貴族は、鬼神たちを封じ込めるため、三種の神器の一つ、純の持つ草薙剣を奪おうと画策、さらには破壊仏までも召喚しようとする。「鬼」と「人」との激しい戦いの中、大事な仲間を失った純は、自分の命よりも大切なものがあると気づくのだが。
戦いの様子が、あまり明確ではなく、歴史の解釈や神様の解釈も「なんかなあ」、という感じでした。だからといって、面白くないわけでもないし、続編もあるようだから、ファンも多いということなのでしょう。
神の巻は子供には予備知識がかなり必要で、中学生以降でないと理解しにくいかもしれません。(たとえば万葉仮名とかいろは48文字とか、中国や仏教の神様とか、方位を守る神様とか)
古代史が好きな人には、おすすめかもしれません。
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