演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

劇リンピック2022

2022年02月27日 07時11分05秒 | 演劇

2月26日15時15分の回
15時30分と勘違いしていた。着いたらもう始まりますよ、と言われたのはびっくりしたが、自分が時間を勘違いしていたようだ。
上演以下の4作。

UNIT.F「記者会見は突然に」
10分程度の一人芝居。
125歳の爺さんが「頑固せんべい」を食べたら、歯が欠けたというので謝罪会見をすることになった工場長の話。
なぜ工場長が一人で謝罪会見をすることになったのか、会見が進むにつれてその理由がだんだんと明らかになるのだが。
コントを見ているようで、かといって、お笑いの芸とは違うため、笑っていいものやら悪いものやら中途半端だった気がする。
あと、オープニングの音楽は必要だったのだろうか?

猫熊withねこなべ「クジラの歌」
AIで機能するマッチングアプリで出会った二人が、会話をしているのだが、そのうちになんにマッチしたのかが分かるという話。
放送部分がよく聞き取れない。もしかすると、こっちの耳が老化したのかもしれないのだが、天井にスピーカーがあるのが原因かもしれない。
技術的なことで言えば、音楽と照明がよく分からない。音楽はだらだらと流れているし、照明はあまり計算されていないようだ。
脚本は、前半の会話がかなり唐突で、なおかついきなりズバズバと自分の考えを言っている。もしかして最近の若者はこういう会話なのか、と考えさせられたのだが、逆にもっと、静かに始まった方が後半につながったかもしれない。
外部から舞台監督を招くのも手だろう。

演劇ユニットFOX・WORKS「トライオキシン245」
全体としてはコントぽいけれど、一番お芝居らしかった。
世界を侵略しつつあるゾンビが怖いからと、夜になると押し入れに閉じこもって、配信活動をするお父さん。娘たちはその父親をなんとか外に出そうとする。
ふすま一枚で、ゾンビから防備できるというところからしてナンセンスなのだが、お父さんの思い込みだとすれば、まあ、納得というべきか、ここらへんをあまり考えてはいけないのだろう。
会話に加えて語る部分を工夫すると劇としての奥行きが出ると思うのだが、いかがなものであろうか。

イチニノ「胴の長い猫」
演技も音楽も照明もしっかりしているのだが、セリフがよく聞き取れない。
こっちの耳が老化しているのか、天井が低い会場なので、大声を出すと音が割れるせいなのか。
教師と女生徒の恋の話だということは分かったのだが、細かいセリフが伝わってこない。
だから、ストーリーの面白さがあまり伝わってこなかった。
ただ、終演後のトークショーでも取り上げられていたが、劇中何度か繰り広げられる超高速マイムマイムは、観ていて気持ちがよかった。
自分たちでマイムマイムを使った時は、銀河鉄道のラストシーンで40人ぐらいいた乗客(村人)が、マイムマイムを踊りながらひとりひとり消えていき、最後に舞台の上にリンゴが一つ照明の中に残って音楽が高鳴る中でゆっくりと照明が消えてゆくというものだった。
なんか、気分が高まる曲なんだよね。


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