おひとりさまの健康な食卓

毎日の食事から考える「おひとりさまライフ」

コメ豚は旨い : 豚の生姜焼き

2009-06-05 12:48:59 | グルメ
6月4日(昼食)

一時期、田舎に帰るたびに田んぼの休耕地が増えていた。
その後、ソバ畑が点々とできたりしていたが、
草ぼうぼうの休耕地を見るたびに、悲しくて腹が立った。

1年ほど前のことだったか、
休耕地で飼料用のコメをつくる人たちを取り上げた
ドキュメンタリーをNHKテレビで見た。
石油の高騰で代替エネルギーの原料として
それまで飼料だったトウモロコシが一躍、脚光を浴びた。
ネダンが高騰したため、輸入トウモロコシに頼っていた
日本の畜産界にも衝撃が走る・・・。
その中で、飼料用のコメに注目した人たちがいた。
テレビが映し出したコメ作りする人たちの姿を見て、
「おおお!」と思った。
そうだ、その手があったのか。

それからしばらくしたら、
生協の宅配カタログに「コメ豚」というのが登場した。
日本の飼料米を、なぜかポーランドに送って
そこで育てた豚だという。
フード・マイレージを考えれば、国内で育てたほうがいいのに、
と思って調べてみたら、「国産コメ豚プロジェクト」
をやっている生協もあった。

値段はふつうの豚肉よりも高かったが、
肉はたくさん食べるほうじゃないから、ま、いいかと注文した。
届いてみると、スライスした冷凍肉。
「何だ、冷凍か・・・・」と思ったけれど、
実はこれがとても使い勝手がよかった。
とくに少量しかいらないおひとりさまにとっては、便利フード。
必要なだけ解凍して使えばいい。

さて、お味のほうはというと、
おいしい!
柔らかくて臭みがないし、あっさりしているとあって、
すっかりファンになった。
今のところ、コメ豚に取り組んでいるのは生協系だけのようだが、
食の自給自足と、日本の風景のために、もっと広がってほしい。

先日、生姜焼きのことを書いたら、
久々に「豚の生姜焼き」が食べたくなった。
冷凍庫から、薄くスライスされたコメ豚を何枚か取り出して解凍する。
その間に、キャベツをトントン、
生姜と玉ねぎをすりおろし、醤油と酒を入れて漬けダレをつくる。
そこに肉を漬けて、あとはジャジャっと炒めるだけ。

ストックゆでもやしに、昨夜の残りの豆腐とトマトを刻んで入れて、
自家製梅ドレッシングで和え、
やはり昨夜の残りの、ニンジン・サラダを添えれば、
楽しいお昼のできあがり。

夜は友人と、近くのスローフード居酒屋へ。
地場野菜と豆腐料理の、ヘルシーな夕食となった。
桜エビとそら豆の飛龍頭(ひりょうず)がおいしかった。
こういうのは家でやるのは面倒なので、外で食べるに限る。