MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

絵本の読み聞かせの魅力を伝えたい!本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

親子で楽しむ読書の旅

2014年01月27日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
昨夜、子ども達が寝た後にフィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』(1)を読んでいました。
やっと1/3くらい読み終えたので、この調子なら次の公開講座(1)までに
全部読み終えることができそうです。

この手のファンタジーは、昔は苦手でしたが、今こうして読み進めることができているのは
おそらく『エルマーのぼうけん』などのファンタジーを息子に読んでいたおかげかと思いました。

つまり、岩波少年文庫に入っているようなファンタジー作品を読むためには
ファンタジーを読む土台が必要なのだと思います。

私は小さい頃、ファンタジーを全く読んできませんでしたし
「サンタクロースはいない」「クリスマスプレゼントは親が買うもの」
といった環境の中で幼少期を過ごしてきました。

小1の息子を見ていると、リアルなものが好きなのにもかかわらず
ファンタジーの絵本も楽しんで聞いています。

この子はファンタジーの世界を楽しめていいなぁ。
私はこの子くらいの頃、そうした世界を冷めた目で見ていたなぁ。
小さい頃、夢の世界を信じてみたかったなぁ。


そんな風に思うことがありますが
今、子どもとこうしてファンタジーの世界を楽しむことができているので、
幼少期に味わえなかったワクワク感を子どもと共感し合っています。

小1の子に絵本を読み聞かせていたら
自分で本を読まなくなるんじゃない?


と心配をする方もいると思いますが
子どもが小1くらいの頃、親が宿題をサポートしてあげるのと似ており
読書も親のサポートが必要だと思います。

読みたいけれど、自分一人ではまだ読むのが難しい・・・

子どもにはそうした本がたくさんあります。
そうした絵本等を親が読んであげることで、子どもが本の楽しさや魅力に気が付きます。

私たちだって、こんな料理はとても作れない!と思っても
子どもや夫に食べたいと言われると、頑張って作ったりしませんか?

一人だとなかなかできないことも、仲間がいると頑張れます。
それが信頼関係の強い家族となら、読書の旅の楽しさもひとしおです!

いずれは一人旅に出るようになるでしょう。
その時がくるまで、親子ともに読書の旅の思い出づくりをしていけたら・・・と思います。

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【注】

(1)フィリパ・ピアス 作・高杉一郎 訳 『トムは真夜中の庭で』 岩波書店、1975年。

(2)過去ログ 「八洲学園大学公開講座「子どもの本の深みに迫る」」 参照。


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