MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

絵本の読み聞かせの“MAYU CLUB” ~学校司書まゆみの絵本棚~ へようこそ!!

“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

論文の変化

2002年06月11日 | 大学院修士1年(通学)
久しぶりに論文を読み返してみました。
私が卒論で扱った樋口一葉の『裏紫』関係です。

1970年代くらいのものから、1990年代くらいの論文だと
70年代は作品のよしあしや、作家絡みが多く
90年代になると作品のよしあしではなく、テクスト論が主流になってきます。

つまり、一度作家のことなどを遮断して、作品自体をていねいに読んでいこうじゃないかという姿勢です。
明治20年代後半なら、当時の法律や生活習慣をあげてくるなどして、その作品の可能性を膨らませたり、ひとつを論じるのにも論拠がきちっとしているのです。

私は『裏紫』に関しては近年の論文の引用が多いです。
なぜなら『裏紫』はすごい!!
という論より、その作品にどんな意味があり、どんなことが読み取れ、どんな可能性が秘められているかがわかるほうが面白いからです。
そして自分の論じたいことに近かったりするので、引用しやすいのです。

院に入る前、学部の頃は論文を読むのが嫌いでした。
なぜなら難しいからです。

難しい言葉の羅列で何を言っているかわからなかったので、今読むと、情けないくらい当時は読み落としをしていることに気づきました。
今もまだ読み落としをしてしまうのですが・・・

こればっかりは論を読む練習をしていくしかないなと思っています。
そういった意味で演習はやっぱり大事だなと・・・

はやく私の論文のスタイルが出来上がるといいな。