MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

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“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

論に行き詰る

2002年05月22日 | 大学院修士1年(通学)
来週志賀直哉の『剃刀』の発表があります。
いろいろ四苦八苦し、ある程度のところまできたのですが、
びしっと論をきめる部分がどうもうまくいきません。

確かに今までたくさんの方々が研究をされて、その中には恩師の論文もあり、そんなすごい人たちも苦戦していたのだから、私が苦戦するのは当然かな??という気も少しします。

けれど辛いですね。
卒論のときも苦戦しました。
論に行き詰って、書けなくて・・・

そんなとき、短大時代の恩師が
「それはみんな経験しているんだよ」
と言ってくれたのを思い出しました。

尊敬する恩師が論文で行き詰っているなんて
正直想像がつかなかったのです。

私にとっては「先生」
「研究者」というより「先生」だからです。

論に行き詰ったときは少し違うことをします。
そうすると頭の中のモヤモヤがどこかへいって、
ちょっとしたことをひらめいたりすることが多かったので
明日の準備など無関係なことをして、少し論文から離れます。
そして再び、論文執筆に向かいます。

いくら論から離れても、どこかでその存在を忘れられないのが
論文を書いているときの状態だと思います。
総てを忘れて出かけていても、どこかで気にかけているのです。
そして何かとリンクしたとき、ふっと思いつくのです。
霧がパァッと晴れていくような感覚はたまりません。

こういったことを恩師が経験していると思うと
「先生」から「研究者」というちょこっとだけ先生と
同じ領域にいれる気がして、うれしくなるのは私だけでしょうか?