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ロンドンから徒然に

スケート失敗談

2008-11-25 | スポーツ
 ロンドンの緯度は札幌と同じ、と確か昔地理の授業で習った(でも暖流のおかげで北海道ほど寒くはないとも)ような気がするのですが、まぁそう考えると多少寒くても当たり前とは言えます。この季節、活発な性格の人はウィンター・スポーツに夢中になっていると思うのですが、実は僕はスキーが出来ません。いや、一度もやったことがないので、できるかどうかさえ分からないのです。

 生まれが九州で、近くにスキー場がなかったというのを一応理由にしていますが、実は不精者なので、重装備の上に朝早く起きてスキー場まで出かけるなんてのが、ちょっと......同じ理由でゴルフもやりません。いや、これはむしろあの服装がイヤということの方が強いですが。

 それでもさすがにスケートくらいはやっていました。十代の頃はそこそこには滑れましたよ。何しろ1回転は無理でも、後ろに滑りながらそこからジャンプして半回転くらいはできましたから。
 それがある日、そのジャンプに失敗しました。整備前の氷の表面が少し穴状になっていて、そこにジャンプしようとした直前のトウピック(ブレード先端のギザギザの部分です)をひっかけてしまったのです。あれだけ激しく転倒したのは後にも先にもあれ一回切りですが、口の中を切ってえらく派手な怪我に見えました。

 ところがその後、あの恐怖を身体が覚えてしまって、思い切り動けないのです。野球でデッドボールを受けて恐怖心が癒えないと、内角の球に踏み込めないのと一緒でしょうか。おかげでスケートからも遠ざかり、いよいよ冬のスポーツに縁が無くなってしまいました。

 最近浅田真央ちゃんの調子が悪いようですが、何だか分かるような気がします。一度ジャンプに失敗して悪いイメージを身体と気持ちが覚えてしまうと、なかなか振り払うのが大変なのでしょう。なまじ“大人”になってしまったので、考え過ぎてしまうでしょうし、成長期の身体と気持ちのバランスを取るのも難しいのでしょうね。
 あの子供の頃の天真爛漫な感じを取り戻しておおらかに滑ってほしいものです。

 さて、この冬もサウス・ケンジントンの屋外スケート場がオープンしました。自分はそんな心境になれるかな?



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