英語・ダイエット・その他徒然なるままに

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打撃フォーム

2015年08月20日 23時09分21秒 | 日記
夏の甲子園大会が終わりました。最近は真剣に野球を追いかける暇もないのであまり情報も仕入れていませんでしたが、前評判が高かった東海大相模が優勝しました(ちなみに、原辰徳時代は覚えていません)。

今回の大会もテレビの生中継を見る時間は全くありませんでした。話題の清宮くんの打撃フォームもダイジェストでちらっと見ただけです。

彼のバッティングの映像を最初に見た時、”阿部じゃん”と思いました。はい、巨人の阿部選手の打撃フォームに似てるな、というのが第一印象でした。構えた時のグリップの位置、バットを投手側に向ける角度、そして、投手寄りの足の挙げ方、素人目ですが、そっくりだと思った次第です。すみません。何も分かっていない素人の意見なので完全に的を外しているかもしれませんが、少なくとも素人が見る分には、そのように見えるフォームです。尤も、阿部選手はもっと極端に軸足に体重を残してますけどね(この辺が凄く独特ですよね)。

で、今日の東海大相模 v.s. 仙台育英の決勝戦のダイジェストを見て驚いたのですが、、、かなりの選手が同じような打撃フォームをしているじゃないですか!他の試合は全くみていないので分かりませんが、今日の決勝戦や、早実の試合のダイジェストを見た限り,多くの選手が似たようなフォームで打っています。少なくとも素人目にはそう見えます。これには驚きました。とにかく、多くの選手が足をあげて打つんです(いわゆる”ツイスト打法”とはまた違うのかな?同じ?)

確かに、過去の高校野球を思い浮かべても、時代毎に流行りのフォームというのがあったような気がします。桑田選手が出て来た頃は、彼と同じように下半身をダイナミックに使うフォームで投げる投手が散見されましたし(本当に素人意見で申し訳ないですが、桑田投手のフォームは、1年前の池田の畠山投手のフォームに似ていると、個人的には勝手に思っています)、松坂投手が出て来たときも、彼のように軸足側の体を一旦下げてタメを作って投げるフォームが流行ったのは間違いないです。そして、ダルビッシュの時も、上半身をあまり動かさずに腰をひねるような感じで投げる投げ方が流行ったと記憶しています。スター選手のフォームというのは参考にされて取り入れられていくのでしょう。投手の話ばかりになりましたが。

だとすると、今日私がみた”今どきの高校生の打撃フォーム”のルーツは誰なのでしょうか?あるいは、同じようなフォームが流行る原因は何なのでしょうか?その辺が非常に気になります。もちろん、ド素人の私には皆目検討がつきません。やっぱり阿部選手なのか!?

あの、投手寄りの足を上げて打つ打ち方の利点は大体3つくらいあるのかなと思っています。全くの素人意見ですが、私も時々バッティングセンターでバットを振るし、硬式用の木製マイバットも持っているので、あのフォームで振ってみた時の感覚から、ある程度の想像はできます。

利点1:反動が付くのでバットを強く振り抜きやすい
利点2:上半身に負担がかからない
利点3:アッパースイングになりにくい

1について、「いやいや、反動なんか付けてないよ」と言われる方も多いと思います。タイミングを取るためとか、他の目的のために足を上げているのだという方の方がむしろ多いかもしれません。しかし、目的意識はどうあれ、結果的に反動はついていると思います。上に上げた足を下におろしながらバットを振るということは、そういう事です。当然バットを強く振るということがやり易くなります。ちなみに、王貞治さんが足を上げていたのは、一本足で静止した状態を作ることによって飛んで来た球をとらえる”受け”の状態を作ることと、ヒッチの癖を矯正することが目的だったそうで、反動をつけるということは考えていなかったそうですが、それでも、足を下ろすときに結果として反動はついていたのではないでしょうか。

いや、ひょっとすると”反動”という表現は違うかもしれませんね。足を降ろす際の体重移動がバットを振り抜く際の爆発力のアシストになる、という言い方が正しいかもしれません(上げる時の勢いは必ずしも使っていないということ)。いずれにせよ、これによってバットを強く振り抜き易くなることは確かで、利点2につながるのです。上半身の筋力が同じでも、より強くバットを振り抜けるのです。体にやさしい形で強くバットが振れるので故障もしにくいと想像します。

利点3は、バットを振ったことがある人なら分かると思いますが、あの重いバットをきちんと水平に振るというのは、我々素人が頭で想像する以上に難しいものです。どうやったって、素人ならアッパースイングか、波打つようなスイングになってしまいますし、野球選手でも下手な人はそうなるでしょう。筋力の問題と、体の構造上の理由から、そうなり易いのです。しかし、これではなかなかバットにボールが当たりません。足を高く上げた後、その足を降ろしながらバットを振ると、割と楽に水平にバットが振れます。したがって、ボールが飛んでくる軌道にバットの軌道を合わせ易くなります。

とまあ、ド素人が勝手な憶測で今時のバッティングフォームの利点を書いてみました。要するに、バットを強く水平に振り抜き易いということだと思います。今時の指導者はこういう指導をするんでしょうかね。本当のところは知りませんが。

では、この打撃フォームに欠点はないのか?素人なので何を言っても信憑性は無いですが(笑)、フォークボールには対応しにくいのかなと思ったりはします。でも、本格的なフォークボールをガンガン投げてくる投手なんて高校野球には滅多にいないでしょうから、高校野球では問題にはならないのかもしれません。後は、ボールが上にあがりにくいのかな、とも。圧倒的な体躯がある人はパワーで遠くまで運ぶでしょうけど、基本的にはライナー性の当たりが多くなるような気がします。

落ちる球への対応も考えて、そして、ホームランも量産できるようにとなると、足をあげずに体の始動をギリギリまで遅くして十分に球を引きつけた後、一気に(ややアッパー気味に)振り抜くという打撃フォームの方がいいのかもしれません。松井のような(松井も若いころは足を上げていましたが)。しかし、こういう打撃フォームは人を選ぶと思います。並外れたスイングスピード、鋭敏な反射神経、そして、バットコントロールの高い正確性がないとダメでしょうから。

ミート率を上げて、高くは上がらなくても強い打球を打つ。それがやり易い打撃フォームを取り入れる指導者や選手が増えているということかもしれません。素人のたわごとでした。

ちなみに、私がバッティングセンターで打つときは”神主打法”です。落合ファンなので。一本足打法もやりますが(この辺がオッサンですね)、タイミングが狂ってしまったら一巻の終わりです。ただし当たればバカみたいに飛びます。もちろん、どちらもなんちゃってです。110 kmくらいまでなら打てますが、120 kmになるととたんに厳しくなってきます。この辺の速度になるともう、神主や一本足のような変則的なフォームでは全く打てません。オーソドックスな構えにして必死に対応します(笑)。140 kmは4~5スイングに1回くらい、何とかバットにかする程度です。やっぱりプロって凄い。まあ、多くのバッセンは18.44mよりも短かくなっているものだと、信じてますが。