お盆休みに食べた我が古里自慢のスウィーツをご紹介します。
堀井和子さんの本にも紹介されていた「笹巻き」です。
このお菓子は、昔は端午の節句に作っていたもので、
我が家でも祖母が存命中は、
5月になると大量に作って、台所にぶら下げていました。
その頃は米粉を練って、笹を四角にした中に包んだものと、
もち米を水に浸して、笹を三角にした中に包んだものと2種類作っていました。
祖母の手がくるくる動くと、バラバラだった米がきっちりと三角の形になるのが不思議で、
飽きずに見入ったものでした。
形が出来上がると、イグサで縛って止め、
大きな鍋で湯がくと笹のいい匂いがしました。
これを保存しておいて、
食べる時にもう一度茹でて、
黄な粉をまぶして食べます。
黄な粉の甘みは当然砂糖なわけですが、
我が家のはかなり塩を効かせます。
この間、道の駅で妹が笹巻きを見つけて、
ある晩みんなで茹でて食べたのですが、
妹の第一声が「姉ちゃん、塩を多めにね!」でした。
何年経っても美味しかった記憶って鮮明なんですね。